【講義概要】
医学・医療系の情報(論文)を理解するのに必要な統計学の基礎知識を身につけることを目標とします。統計解析法における数学的な理解よりも、様々検定法の選択やその結果の解釈を重視します。また基本的な検定法は実践できるようパソコンを用いた実践も行います。
*本講義はリハビリテーション学部のカリキュラム・ポリシーに掲げる「専門基礎科目」に該当し、同ディプロマ・ポリシーに掲げた【専門知識・技能】のうち「基礎医学領域の知識を身につける」ことを主な目的としています。副次的に【問題解決能力・科学的探究心】における「最新の情報を収集、理解できる能力を身につける」「情報を整理して把握し、客観的な判断に基づき原因を考えることができる」を高める事を目的としています。
【学習到達目標】
・データを整理して示すことができる
・検定手法について説明できる
・統計解析結果を解釈できる
・基本的な統計解析を実践できる
*各項目の詳細はリハビリテーション学部モデル・コアカリキュラムを参照
【履修上の注意】
ノートパソコンを使用します。またフリーの統計ソフトをインストールする必要があります。
【事前準備学習】
表計算ソフト(excel)の基本的な使用ができることが望ましいです。
事後学習として、練習問題に取り組んでくることが必須です。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『リハビリテーション統計学』 対馬栄輝 他編 中山書店 2015 |
参考書 | 『バイオサイエンスの統計学』 市原清志 南江堂 1990 『統計学がわかる』 向後千春、冨永敦子 技術評論社 2007 『統計学がわかる 回帰分析・因子分析編』 向後千春、冨永敦子 技術評論社 2009 『医学統計の基礎のキソ1』 浅井隆 ATMS 2014 |
指定図書 | 『すぐできる!リハビリテーション統計 : データのみかたから検定・多変量解析まで』 勝平純司, 下井俊典, 窪田聡著 南江堂 2012 『バイオサイエンスの統計学 : 正しく活用するための実践理論』 市原清志著 南江堂 1990 『まずは統計アレルギーを克服しよう! (こっそりマスターシリーズ. いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ:1)』 浅井隆著 アトムス 2010 |
【評価方法】
複数回の試験、課題等を総合して判定する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 統計学の基礎 | |
2 | データの整理 | |
3 | 推定と検定の考え方、統計ソフトの基本操作 | |
4 | 2数の検定 | |
5 | 2数の検定(実践① パラメトリック) | |
6 | 2数の検定(実践② ノンパラメトリック) | |
7 | 相関と回帰分析 | |
8 | まとめと試験①(前半部分) | |
9 | 分割表の検定 | |
10 | 一元配置分散分析 | |
11 | 一元配置分散分析(実践) | |
12 | 二元配置分散分析 | |
13 | 感度・特異度、リスク比・オッズ比 | |
14 | 多変量解析 | |
15 | まとめと試験②(後半部分) | |
16 | 総括(試験のフィードバック含) | |