【講義概要】
経済は、われわれの生活の最も基本的な営みのひとつです。皆さんが大学で勉強するという行為も、アルバイトをするのも、サークル活動を行うことも、友達や、恋人を選んだりすることも、経済的な活動として説明することができます。皆さんが経済をより直接的にイメージする、毎日のニュースでよく目にするさまざまな経済情報は、現在の社会の状況を示す非常に重要な情報です。
皆さんは、大学での勉強を経て、多くは就職して社会へと出て行きますが、まず、その進路の選択の際に、経済情勢がどのような状況であるかが場合によっては大きな影響を及ぼすでしょう。また、各政党が主張する経済政策がどのような効果を持つのか理解しなければ、選挙で誤った選択をしてしまい、結果として社会全体が大きな損失を被ることになるかもしれません。つまり、社会人の基礎知識としても、経済の知識は不可欠であるといってよいでしょう。
この講義では、経済学にあまり興味の無い学生にも理解してもらえるように、日々皆さんが触れることの多い経済に関する情報や概念がなんのことなのか、その制度や数値の変化がどのような意味を持っているのか、必要最低限の基礎知識を確実なものにすることを目指します。まずは、GDP、インフレ・デフレ、円高・円安、貿易赤字・貿易黒字、有効求人倍率等といった概念が持つ意味とそれに関連する経済の制度について、しっかりと理解することからはじめます。さらには現代の経済問題についても触れながら、経済学の基礎的な理論や概念を習得していきます。
本講義を通じて経済に興味を持った受講者は、より専門的な書物や関連講義に進んで、知識と理解をさらに深めてください。
※教員の実務経験:自治体系シンクタンク主任研究員
※実務経験をいかした教育内容:
経済学の理論的な基礎だけでなく、現代の経済問題や政策的対応についても取り上げながら、経済への理解を深めます。
【学習到達目標】
経済に関連する基本的な概念を理解し、基礎知識を確かなものにする。
経済ニュースや記事の内容が理解できる。
【履修上の注意】
講義中の私語は厳禁です。また、途中退出厳禁。お互いに尊重しあいながら受講環境を整えるよう意識してください。
座席を指定します。
【事前準備学習】
新聞の経済面や経済関連ニュースを毎日チェックするようにしてください。また、自学自習の問題にしっかり取り組んでください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『学説で読み解く現代経済入門』 ウルリッヒ・ファン・ズントゥム 中央経済社 2011 『マンキュー入門経済学』 グレゴリー・N・マンキュー 東洋経済 2014 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
期末試験:60% 平常点(ミニッツペーパーおよび自学自習):40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 経済とは何か:ガイダンス | |
2 | GDPとは何か | |
3 | 経済成長と景気変動 | |
4 | 物価の変動とその影響 | |
5 | 為替レートの変動とその影響 | |
6 | 金融の仕組 | |
7 | 金融政策の仕組 | |
8 | 財政の仕組 | |
9 | 就業と失業の仕組 | |
10 | 労働と経済の仕組 | |
11 | 環境問題と経済 | |
12 | 少子高齢社会と経済 | |
13 | グローバル化と経済 | |
14 | 需要と供給の変化 | |
15 | マクロ経済の乗数過程 | |
16 | 定期試験期間 | |