【講義概要】
南北に長い日本列島では、古来、地域の特色あふれる歴史文化を育んできた。日本と日本人の歴史の母体となる国内の各地域史の特性(類似性と異質性)を理解することは、国際社会の諸国・諸地域の特性を理解する大前提の能力として極めて重要である。本講義では、「日本史」の内部に時代の特色に対応した弾力的な諸地域を設定し、各枠組みにおける地域の歴史と文化の特色を考察し、理解を深める。
本講義は、国際文化学部国際文化学科ディプロマ・ポリシー「思考力・判断力・表現力」における「共生可能な持続的社会形成のための思考力・判断力・行動力を身につけることができる」を目的とする。
※地域志向型科目
【学習到達目標】
地域の文化の特色や、その背景にある歴史的事象を理解することを目標とします。特に、本講義では、本学が所在する熱田を中心に、名古屋、尾張、愛知、東海地域を題材として日本の歴史を学び、基本的知識を身につけます。授業は、教室での講義だけでなく、明治時代の古図を使った熱田の散策や、近隣の歴史系博物館の調査などを実施して、現地に残る遺物や古文書などの歴史の痕跡から地域の歴史像を考察します。
この授業は、留学生と国際文化学部学生の共同クラスで実施します。学部生の定員は30名です。
【履修上の注意】
授業への出席に加えて、留学生とのグループ調査、プレゼンテーションやディスカッションへの意欲的な取り組みを評価します。
授業は対面授業を基本とし、場合に応じて非対面授業を柔軟に実施します。非対面授業は、CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。
【事前準備学習】
授業ノートをとって各回の授業内容を理解するとともに、課せられる課題やレポートで必ず予習・復習をしてくること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
課題およびレポート60% 授業態度40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 「日本の歴史・地域史」概観 | |
2 | 日本史の時代区分・年号・国名 | |
3 | 熱田地域の歴史(名古屋市熱田区役所) | |
4 | 熱田の台地と古墳群 | |
5 | 古代・中世の名古屋 | |
6 | 熱田神宮の歴史(熱田神宮宝物館) | |
7 | 前半のまとめ | |
8 | 愛知の三英傑 | |
9 | 尾張徳川家(徳川美術館) | |
10 | 近世の尾張 | |
11 | 江戸時代の浮世絵 | |
12 | 東海道の歴史 | |
13 | 名古屋市の歴史(名古屋市博物館) | |
14 | 「日本の歴史」総括 | |
15 | 歴史の地域性と個性 | |
16 | 定期試験期間 | |