【講義概要】
本講義では、14世紀から20世紀初頭までの西洋絵画の歴史を概観します。具体的にはルネサンス揺籃期、初期ルネサンス、盛期ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、後期印象派などの西洋絵画の様式(流派)、代表的な画家や作品を美術史的観点から辿っていきます。
概観を通して、各流派の特徴、代表的な画家たちや作品に関する基礎知識、各様式が隆盛を誇っていた時代の社会的精神的背景に関する知識なども身につけていきます。
毎回書き込みができるワークシートを配付します。メモやノートはワークシートにとるようにしてください。
作品は主にPowerPointで紹介します。DVDを使用することもあります。
なお、「講義テーマ」に記した内容は、授業の進捗状況により、若干変更される可能性があることを承知しておいてください。
【学習到達目標】
西洋美術(絵画)の流れ、美術用語、作品の見方や主だった画家に関する基礎知識を身につける。
作品が制作された時代の社会的背景や精神的背景(歴史、文化、宗教など)を理解する。
【履修上の注意】
西洋絵画に関する知識は必要ありませんが、西洋絵画に興味があり、真面目に授業に出席する学生の受講を歓迎します。
この授業では、授業に関係のないことをするのは厳禁です。PCやスマートフォンを触る、私語をする、授業に必要のないものを机の上に出す(隠れて使用する)、みだりに教室を入退室する、あからさまに寝るなどの行為は減点の対象となりますし、口頭でも注意します。
授業は講義形式ですが、時折質問を投げかけ、アトランダムに指名することがあります。指名された時に話を聞いておらず、答えられなかった場合は減点となります(質問を聞いていたけれども答えられなかったり不正解だった場合は減点になりません。)。
第1回授業のガイダンスでより詳細な授業説明を行うので、必ず出席してください。第2回授業からは座席指定の予定です。
【事前準備学習】
次回扱う様式(ルネサンス、バロックなど)がどのようなものか、大まかに調べておきましょう。[事前学習]
ワークシートに書いたメモやノートをもとに、授業で扱った画家や作品を書籍やインターネットで調べ、さらに知識を深めましょう。[事後学習]
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 使用しません。ワークシートを配付します。 |
参考書 | 『西洋絵画の歴史 1-3』 高階 秀爾 (監修) 小学館 2013, 2016 『西洋美術史入門』 池上 英洋 筑摩書房 2012 『西洋絵画の見方がわかる世界史入門』 福村 国春 ベレ出版 2022 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業への参加度20%、コメントカードの提出(毎回)40%、試験40%により評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業ガイダンス プロト・ルネサンス | |
2 | 初期ルネサンス ジョット、マザッチョ、ボッティチェリなど | |
3 | 盛期ルネサンス1 レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ | |
4 | 盛期ルネサンス2とマニエリスム ミケランジェロ、ブロンツィーノ、エル・グレコなど | |
5 | ヴェネツィア派 ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼなど | |
6 | 北方ルネサンス1 ヤン・ファン・エイク、ボスなど | |
7 | 北方ルネサンス2 ピーテル・ブリューゲル、デューラーなど | |
8 | バロック(スペイン、イタリア) カラヴァッジョ、ベラスケス、スルバランなど | |
9 | バロック(フランドル、オランダ) ルーベンス、ヤン・ブリューゲル、レンブラントなど | |
10 | バロック(オランダ)、ロココ フェルメール、ヴァトー、フラゴナールなど | |
11 | ロマン主義、新古典主義 ジェリコー、ドラクロワ、ダヴィッド、アングルなど | |
12 | 写実主義 ミレー、クールベ、マネなど | |
13 | 印象派 モネ、ルノワール、ドガなど | |
14 | 後期印象派 セザンヌ、ゴーガン、ゴッホなど | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |