【講義概要】
この講義では、歴史的な視点から資本主義経済の特徴と現状について学ぶ。現代には様々な問題があるが、資本主義の特徴を知ることが問題をより深く捉える助けとなる場合がある。この講義を受けることによって、経済学部で学ぶことの意味を受講生一人一人が見つけてくれれば幸いである。
講義内容は、まず人間と自然との関係から始め、資本主義経済の特徴について理論的な考察を行う。次に、その理論的な視点を基に、貧困などの具体的な問題について学ぶ。その際、より身近な問題として、名古屋地域のホームレス問題も取り上げる。
本講義は、ディプロマポリシーの主に「知識・技能 1. 経済社会が抱えるさまざまな課題に対する関心と問題意識をもつことができる。」に関連している。また、CCSを用いた教育を行うという点で、カリキュラムポリシーのICTを活用した教育に対応している。
【地域志向科目】
【学習到達目標】
資本主義経済の特徴を理解すること。
理論と歴史の関係を理解し、経済学の全体像を把握すること。
【履修上の注意】
正解があるような講義ではないので、興味をもったことは自ら積極的に調べることを希望する。
諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法、内容について変更する場合がある。
【事前準備学習】
普段から新聞をよく読んでおくこと(目安:1日30分)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『資本主義がわかる経済学』 阿部太郎他 大月書店 2019 |
参考書 | 『経済学』 置塩信雄他 大月書店 1988 『資本論 (まんがで読破)』 バラエティアートワークス イースト・プレス 2008 『人新世の「資本論」』 斎藤幸平 集英社 2020 『経済ジェノサイド』 中山知香子 平凡社 2013 『貧困理論入門』 志賀信夫 堀之内出版 2022 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
目安:平常点30%、期末試験70%
ただし、諸般の事情により、必要に応じて変更する場合がある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに | |
2 | 資本主義を理解するために | |
3 | 再生産,剰余,社会的分業 | |
4 | 賃金と利潤 | |
5 | 利潤と資本蓄積 | |
6 | 国家と貨幣制度 | |
7 | 市場の機能とその限界 | |
8 | 生産・雇用の決定 | |
9 | 経済成長と景気循環 | |
10 | 財政・金融政策 | |
11 | 外国貿易と為替レート | |
12 | グローバル化と国民経済 | |
13 | 名古屋地域のホームレス問題 | |
14 | 新自由主義 | |
15 | おわりに | |
16 | 定期試験期間 | |