【講義概要】
会計は，財務会計と管理会計に分けらる。企業外部の利害関係者（株主や金融機関など）へ会計情報を提供することを目的としている財務会計に対して，管理会計は，企業内部のマネジャー（社長や部長，課長等）が意思決定や業績管理を行うための会計情報を提供するために用いられる。本講義では，管理会計の基礎的な概念や管理会計が業績評価や意思決定にどのように役立っているのかを学習していく。
【学習到達目標】
管理会計の基本的概念を理解し，管理会計の技法を説明できるようにする。また，管理会計の各種技法の計算を理解し，自ら会計情報を作成することや企業の置かれる状況を判断し，解決策を提案できるようにする。
【履修上の注意】
・各回の講義内容が関連し合っているため，予習・復習に努める必要がある。
・また，質疑応答等を行いインタラクティブに授業を実施するため，コミュニケーションを積極的に行う必要がある。
・学習状況に応じて講義計画を変更する場合がある。
・諸般の事情により必要に応じて授業実施方法について変更する場合がある。非対面で授業を実施する場合には，遠隔授業：CCSを活用した基本型授業とTV会議システム（Teams等）を併用して実施する。
【事前準備学習】
簿記や会計の内容を一通り理解していることを前提に授業を実施する。
したがって，会計や簿記にかかわる授業を単位取得済みであり，内容を復習できていることが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、１週間借りることができます。（一部貸出不可の図書もあります。）
| 教科書 | 教科書は初回講義時にお知らせします。 |
| 参考書 | 『エッセンシャル管理会計』 谷武幸 中央経済社 2013
『管理会計の基本』 千賀秀信 日本実業出版社 2011
『スタンダード管理会計』 小林啓孝・伊藤嘉博・清水孝・長谷川恵一 東洋経済 2009 |
| 指定図書 | －指定図書は、登録されていません。－ |
【評価方法】
期中のリアクションペーパーや小テスト：30％
期末試験：70％
試験および授業への取り組みの姿勢（授業中の態度等）を総合的に評価する。
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等，授業態度不良者とみなした場合は失格とする。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | ガイダンス | |
| 2 | 管理会計の意義（1）管理会計と財務会計，MCの意義 | |
| 3 | 管理会計の意義（2）管理会計の種類 | |
| 4 | 原価概念（1），原価計算 | |
| 5 | 原価概念（2），固定費と変動費 | |
| 6 | 原価管理の意義，差異分析 | |
| 7 | 固定収益会計 | |
| 8 | 予算管理（1）予算管理の意義 | |
| 9 | 予算管理（2）予算管理の種類 | |
| 10 | 短期利益計画 | |
| 11 | 長期利益計画（1）経営計画の意義 | |
| 12 | 長期利益計画（2）経営計画の策定プロセス | |
| 13 | 設備投資計画（1）設備投資計画の意義，特殊原価 | |
| 14 | 設備投資計画（2）貨幣の時間価値 | |
| 15 | まとめ | |
| 16 | 定期試験期間 | |