【講義概要】
本講義は、「簿記入門」・「簿記初級」を履修済みであることを前提に、株式会社会計を中心に学習する。
会社経営にかかせない会計情報は、社長や経理担当者のみならず、営業部、生産管理部、商品開発部等、会社に勤める従業員や起業するすべての人が知るべき内容が記されている。会計情報に基づき企業実態を把握することで、これからの就職活動や就職・起業時に役立つ能力を身につけることが期待できる。
会計情報の基礎となる簿記は複式簿記とよばれ、経営活動を記録・計算・整理することで財産の管理と財務諸表の作成を目的とする。本講義では、この複式簿記による記録に必要な勘定科目と仕訳・転記の手続きを学習する。入門や初級では基本的な簿記の仕組みと個人企業を対象とした簿記を行ってきたが、本講義では中小規模の株式会社を対象とした簿記を扱う。
【学習到達目標】
初級レベルの企業の経済取引を仕訳、転記することができる。
決算手続きの流れを理解し、必要な手続きを判断することができる。
【履修上の注意】
社会状況や諸般の事情により、授業実施方法や講義テーマについて、予定通りに進行しない場合がある。
春学期開講科目の「簿記初級」を履修済みであることを前提に講義を展開する。
「簿記上級」を履修する予定がある学生は、こちらの「簿記中級」を履修しておくこと。
電卓を用意すること（新たに購入する場合には、１２ケタのものが望ましい）。
【事前準備学習】
簿記入門・初級の講義内容を事前に復習しておくこと。
学修事項の定着のために事後学習として練習問題等を入手し、適宜演習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、１週間借りることができます。（一部貸出不可の図書もあります。）
| 教科書 | 『日商簿記2級 光速マスターNEO 商業簿記 テキスト〈第6版〉』 東京リーガルマインド LEC総合研究所 日商簿記試験部 東京リーガルマインド 2022年
講義では教科書のみを使用する。 |
| 参考書 | 『日商簿記2級 光速マスターNEO 商業簿記 問題集〈第6版〉』 東京リーガルマインド LEC総合研究所 日商簿記試験部 東京リーガルマインド 2022年
講義では問題集は使用しない。事前事後学習として当該問題集のほか、過去問題集も利用されたい。 |
| 指定図書 | －指定図書は、登録されていません。－ |
【評価方法】
試験および授業への取り組みの姿勢（授業中の態度等）を総合的に評価する。
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもある。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | ガイダンス | |
| 2 | 簿記一巡の確認 | |
| 3 | 株式会社の特徴 | |
| 4 | 株式会社の純資産 | |
| 5 | 現金預金 | |
| 6 | 債権・債務 | |
| 7 | 有価証券 | |
| 8 | 商品売買 | |
| 9 | 収益の認識基準 | |
| 10 | 有形固定資産 | |
| 11 | 無形固定資産 | |
| 12 | リース取引 | |
| 13 | 引当金 | |
| 14 | 決算 | |
| 15 | まとめ | |
| 16 | 定期試験期間 | |