【講義概要】
この講義の目的は、受講生諸君に会計学における情報についての基礎的な知識および技法を身に付けてもらうことにある。
現代社会では、個人・会社・公益法人・NPO法人など様々な経済活動が行われているが、その活動内容を把握し、報告し、より優れた活動方針を決定するときには、会計報告が必要不可欠である。また、国民の義務である適切な納税額も会計報告をもとに決定される。さらに、最近よく「ITにより企業競争を勝ち抜く」という表現がみられるが、これは「会計情報をすばやく有効に利用し、戦略を立て、企業活動を行う」、と言う意味で使用されている。また銀行が、企業に融資するかを決定するときも会計報告は重要な判断材料である。
このように私たちの生活は会計と切り離すことはできない。ただ、諸君の中には会計を専門的に学習するのではなく、経営、情報などを学習する人も少なくない。そこで、「簿記入門」で学んだ知識をもとに、会計情報についての知識をベースとして展開していけるよう会計学の基礎について学習する。
【学習到達目標】
簿記・会計について、基本的処理・事項を理解することである。
【履修上の注意】
講義形態について、社会状況や諸事情によって、講義室での対面式で行われない場合があります。
また、講義・テーマについても、予定通りに進行しない場合があります。
【事前準備学習】
春学期履修科目である「簿記入門」の内容にも大きく関わってくるため、「簿記入門」の履修事項についても復習しておくこと。
各回で履修する授業範囲について教科書を事前に予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
会計学を体系的にとらえるため、既履修範囲について重ねて復習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『会計学の基本 ―基礎から現代の会計―』 加藤盛弘・志賀理他 森山書店 2022年 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験および授業への取り組みの姿勢(授業中の態度等)を総合的に評価する。
目安として、試験等60%、平常点40%
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 会計の体系 | |
3 | 会計の目的 | |
4 | 貸借対照表・損益計算書の概要 | |
5 | 損益計算書の構造や役割 | |
6 | 費用・収益の認識基準 | |
7 | 貸借対照表の構造や役割 | |
8 | 流動資産①:当座資産 | |
9 | 流動資産②:棚卸資産とその評価法 | |
10 | 固定資産 | |
11 | 繰延資産 | |
12 | 負債 | |
13 | 引当金 | |
14 | 資本および純資産 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |