【講義概要】
生命現象というものは基本的には生化学反応によるものであり、細胞生物学、微生物学、生理学、免疫学、薬理学などの各分野の発展に大きく貢献し、炎症、細胞障害、がんのどの理解にも貢献している。また、生化学は細胞や生命の化学的理解を目的として、健康維持、病気のメカニズム解明、治療法の開発などを理解する学問である。本講義では、生体における糖・脂質・タンパク質、酵素、ビタミン等の物質の構造と機能を学び、さらにこれらがどのように代謝と呼ばれる、合成・分解・変換の反応を受け、エネルギーを発生させ、生体の機能を発現させるのかを理解する。
【学習到達目標】
① 代謝(同化・異化)を理解する。② 糖質、タンパク質、脂質、ビタミンの基本構造と性質を理解する。③ 糖質やタンパク質、脂質の合成と分解の理解。糖新生および解糖の経路と調節機構の理解。④ 酵素の機能と調節機構の理解。⑤ 電子伝達系と酸化的リン酸化の理解。⑥ 遺伝子発現機構を理解する。
【履修上の注意】
講義内容は必要に応じてプリントを配布する。講義の内容がよく理解できない場合と疑問が生じたら質問をする。
【事前準備学習】
講義内容を十分に理解するために、配布されたプリントや記載したテキスト等にあたり、授業に関連した箇所を掘り下げて学習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『人体の構造と機能[2]ー生化学』 畠山 鎮次 医学書院 2019 |
参考書 | 『ハーパー生化学(原書30版)』 丸善出版 平成28 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 代謝の全体像 | |
2 | 糖質・脂質・タンパク質の構造と機能 | |
3 | 糖質の代謝(糖新生と解糖) | |
4 | 脂質の代謝 | |
5 | タンパク質の代謝 | |
6 | 酵素の機能と調節機構(酵素の反応速度、酵素の阻害) | |
7 | 遺伝子情報とその発現 | |
8 | 試験 | |