【講義概要】
本講義では、資本ストックが変動するような中長期を意識した景気循環論と経済成長論を学ぶ。まず、ハロッド・ドーマーモデルを取り上げ、投資需要が景気循環に重要な役割を果たしていることを学ぶ。次に、ソローモデルを取り上げ、需要要因を捨象して生産要素が過不足なく用いられるような長期における成長要因について考察する。続いて、技術進歩率が外生的に決まるというソローモデルの限界を克服した内生的成長モデルについて学ぶ。景気循環論はマクロ経済の安定化を、経済成長論は経済の持続可能性を考察するに当たり不可欠なものである。講義は、問題演習を集中的に行い、知識の確認をしながら進める。
本講義は、ディプロマポリシーの主に「知識・技能 2. 経済学の基礎的専門知識や分析ツールを使いこなすことができる。」に関連している。また、CCSを用いるという点で、カリキュラムポリシーのICTを用いた教育に対応している。
【学習到達目標】
景気循環・成長理論を用いて、経済の安定化や持続可能性について考察できるようになること。
【履修上の注意】
講義テーマが変更になる場合がある。
また、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法について変更する場合がある。
【事前準備学習】
「マクロ経済学1」の内容を復習しておくこと。また、受講後は疑問点などについて調べ、積極的に質問すること(目安:毎回30分)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『新版 マクロ経済学』 中谷武他 勁草書房 2009 『マクロ経済学』 三野和雄 培風館 2013 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
目安:期末試験80%、平常点20%
ただし、諸般の事情により、必要に応じて変更する場合がある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに | |
2 | 景気循環論と成長論の発展 | |
3 | ハロッド・ドーマーモデルの基本構造 | |
4 | 演習:ハロッド・ドーマーモデルの基本構造 | |
5 | ハロッド・ドーマーモデルの含意 | |
6 | 演習:ハロッド・ドーマーモデルの含意 | |
7 | ソロー・モデルの基本構造 | |
8 | 演習:ソロー・モデルの基本構造 | |
9 | ソロー・モデルの含意 | |
10 | 演習:ソロー・モデルの含意 | |
11 | 内生的成長モデルの基本構造 | |
12 | 演習:内生的成長モデルの基本構造 | |
13 | 内生的成長モデルの含意 | |
14 | 演習:内生的成長モデルの含意 | |
15 | 総括 | |
16 | 定期試験期間 | |