名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限集団行動の心理学秋A名古屋 22中島 誠GD2323

【授業情報】

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講義概要

 私たちは社会や集団の中で生まれ、育まれ、一生を過ごす。家族、学校の友人、会社の同僚、その他人間関係は、個人の生活の質を高めてくれる一方で、うまく振舞えないことがその質を低下させる危険性をはらんでいる。さらに、現代社会においては、国際化や人材の流動化により、多様な価値観や背景を持つ個人が社会人として触れ合う機会も増加している。このような時代においては、その多様性を前提とした対人関係の在り方を理解し、実践する必要がある。

 本授業では、集団における人間の行動の学習を通じて、人、組織、集団に関する心理学の基礎的知識を獲得するのみならず、受講者自らの行動の理解、振り返りによって、よりよい集団成員としての振舞い方について考える(思考・判断:DP3)。さらに、専制的、民主的といった集団の在り方が集団運営にどのような影響を及ぼすかを洞察し(技能:DP6)集団の中で他者とどう関わることが集団のパフォーマンスを高めるかについて考える視点の獲得を目指す(態度:DP7)。

 より具体的には、集団が私たちの行動にどう影響するかについて社会的促進、抑制、手抜き、同調、服従などについて学習する。また、集団全体としてより成果を出すために何ができるかについて集団思考、集団極化などを学習する。さらに組織化されていない「集合」にみられる行動(パニックなど)も扱う。

(※DP・・・本学における学位授与・卒業認定のための指針)
 



【学習到達目標】

・集団の心理について、基礎的な用語、理論の説明ができる
・集団を活気づけるための方法について、心理学の視点から提案できる



履修上の注意

・この授業は心理学の中でも応用的内容を扱います。スタンダードの心理学や学部の社会心理学を履修したうえで受講したほうが理解しやすくなります。
・やむを得ない理由がある場合を考慮し、学期途中での警告、及び失格連絡は行いません。欠席した場合はその理由について教員に連絡してください。連絡がない状態で欠席等の上記逸脱行動が繰り返された場合には最終評価時に失格扱いにします。



【事前準備学習】

具体的には授業中に指示を行う。
基本的には、以下の方針で事後学習を求める。
・毎回の授業終了時に、CCSのミニッツペーパー機能を用いた振り返り課題に回答する
・上記課題の回答期限は当日中とする
・本授業では、CCSでの回答を、対面授業時のカードによる出席認証の代わりとして、出席確認に利用する。単にその場に座っていることは評価の対象になりません。参加して内容を理解したことを課題で確認します。回答忘れがないように注意すること。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書指定しない。
参考書授業中に適宜紹介する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

毎時限の小レポート:40%
期末試験:60%(試験得点55点、まとめノートA4両面1枚5点)

※期末試験は、15回の授業内容をまとめた自作ノートのみ持ち込み可とする。ノートはA4サイズ両面1枚で自由に作成できるが、期末試験と合わせて提出し評価する。試験の詳細は授業内でアナウンスする。ただし、オンライン試験となった場合はノート提出は行わない。
※その他、無断での遅刻欠席、授業中のマナー違反行動については、減点対象となる。出欠等について必要があれば教員に連絡すること。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション~集団の理解・グループダイナミックス
2社会的影響1:集団の構造、集団規範
3社会的影響2:社会的促進、抑制、手抜き
4社会的影響3:同調、服従
5社会的影響4:集団のパフォーマンス
6中間のまとめ、振り返り (中間試験)
7集団意思決定1:集団意思決定に関するワーク
8集団意思決定2:集団思考、集団極化
9集団のプロセス1:監獄実験の視聴と解説1
10集団のプロセス2:監獄実験の視聴と解説2
11集団のプロセス3:監獄実験の視聴と解説3
12集団のプロセス4:システムへの着目と介入
13集合行動1:集合・群衆行動
14集合行動2:危機事態の行動
15集合行動3:災害避難行動、全体のまとめ
16定期試験期間