【講義概要】
皆さんが生活する上で、目にするもの、手にするものは、「会社」が生産し、提供するものばかりです。たとえば、道路を走る車は、トヨタやホンダ等の日本を代表する企業が生産していますが、その会社には様々な取引先や従業員、銀行、株主などが関わっていきます。これらを「ステークホルダー」と呼びます。会社法1では、会社法2に続いて、会社の経営を監視するシステム、会社の成り立ちや合併等の組織再編を学びます。
【学習到達目標】
会社法1では、皆さんが大学を社会人となり、地域社会に貢献していくために、会社法をきっかけとした専門知識の理解力や表現力(専門領域に関する知識・理解)を高めていけるよう講義を運営していきます。会社法の規律に違反した社会的な事件が数多く発生するため、ディプロムポリシー上、特に「実社会で生起する様々な法的課題を正確に理解し、解決策を考える能力」を身につけ、企業が株式市場や社会とどう接していくのか、そのルールと制度を詳しく学習していきます。カリキュラムポリシーのうち、商事法科目に該当することから、その他、手形法・小切手法、商法総則・商行為法、金融商品取引法とあわせて履修するとより理解が深まります。
【履修上の注意】
会社法と金商法は密接に関連しています。金商法を履修する場合、または履修した後に会社法を履修すると理解が相互的に膨らみます。
【事前準備学習】
指定された教科書は最低限の知識となるため、事前事後に参照するようにしてください。授業終了後、例題を実施してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『商事法講義1 会社法(第2版)』 松嶋隆弘=大久保拓也編 中央経済社 2023年 |
参考書 | 『会社法判例百選(第4版)』 神作裕之=藤田友敬=加藤貴仁編 有斐閣 2021年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業の理解度を確認する小テストを3回程度(30%)
期末テスト(70%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 会社の機関⑦役員報酬 | |
2 | 会社の機関⑧監査役等 | |
3 | 会社の機関⑨役員の対会社責任 | |
4 | 会社の機関⑩役員の対第三者責任 | |
5 | 会社の機関⑪会社のモニタリング機構 | |
6 | 会社の計算 | |
7 | 会社の設立 | |
8 | 会社の解散 | |
9 | 持分会社 | |
10 | 組織再編①総論 | |
11 | 組織再編②合併 | |
12 | 組織再編③株式交換・株式移転 | |
13 | 組織再編④会社分割 | |
14 | 組織再編⑤キャッシュアウト | |
15 | 罰則 | |
16 | 期末試験 | |