【講義概要】
本講義は商学科のディプロマ・ポリシー【知識・技能】のうち、「流通・マーケティング、会計、経営、金融・財務、スポーツマネジメントなど、商学における高度な学術理論およびその実践について学修し、企業や消費者および市場が直面する諸問題の本質を正しく理解することができる。」、【主体性・多様性・協働性】のうち、「産業や市場および企業の持続的成長が社会経済の健全な発展に大きく影響を与えることを自覚して、流通・マーケティング、会計、経営、金融・財務、スポーツマネジメントに関する多様な理論・実践を学修し、それらを組み合わせて多角的視点から問題を分析し解決する能力を身に付けることができる。」能力の育成を目的とします。
経営情報学科においては、同じく【知識・技能】のうち、「商学、経営情報学を深く学ぶことによって、それらを柔軟に活用することができる能力を身につけることができる。」、「修得した知識や技能を活用して、経済社会の各分野において革新を担うことができる能力を身につけることができる。」、【主体性・多様性・協働性】のうち、「企業および地域社会が抱える諸問題への高い関心とそれらの解決に対する意欲を持ち、経営情報学における多様な理論・実践を学修し、それらを柔軟に組み合わせて活用して課題を探求し、克服していく能力を身につけることができる。」能力の育成を目的とします。
現代の企業活動においてロジスティクスは、多頻度少量配送や納期の短縮化など顧客ニーズに応え顧客満足を向上させて、環境にも配慮しながら、企業価値を向上させる仕組みであることが求められています。同時に、「全体最適化」を図ることで合理化・効率化を実現してコストを削減し、利潤拡大をもたらす経営戦略として注目されています。
本講義では、物流とロジスティクスおよびSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)に関する専門用語、仕組みなどについて解説します。また、時流のロジスティクス用語などについても取り上げて説明します。学生の皆さんが修得した知識の理解を深めて、経済社会で実践することができるよう、講義内容に関連した企業戦略の事例を紹介します。
【学習到達目標】
・ 物流とロジスティクスに関する専門用語および仕組みが理解できる。
・ 物流からロジスティクスへ進化する過程と概念が理解できる。
・ 企業経営における、物流機能に関する運営管理手法を理解できる。
・ ロジスティクスに関する問題発見力、および問題解決力を発揮できる。
【履修上の注意】
<受講姿勢について>
・ 出席が2/3回以上確認できた受講生のみ受験資格を与える
【事前準備学習】
日頃より、新聞や雑誌を読むなど、講義に関連するビジネス実務の動きに興味を持ち、調べ学習をすること。また、前講義の復習をおこない、振り返り小テストなどに備えること。振り返り小テストを実施する場合は、その都度、解説フィードバックの時間を確保する。
本科目(2単位)を取得するためには、1講義につき合計6時間の学修時間を要すため、講義毎、事前・事後の学修時間を確保すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『物流論(第2版) 【ベーシック+】』 齊藤 実 ・矢野 裕児・林 克彦 中央経済社 2020 『ロジスティクス4.0_物流の創造的革新』 小野塚 征志 日本経済新聞出版 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
筆記試験60%、レポート課題25%、授業への取り組み姿勢15%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション 物流およびロジスティクスの必要性 | |
2 | 物流概念とロジスティクス概念の変遷 | |
3 | ロジスティクスの分類と全体最適化 | |
4 | 物流の現状と物流が抱える課題、総合物流施策大綱 | |
5 | サプライチェーン・マネジメントの現状、物流情報システム | |
6 | 物流機能「輸送」 | |
7 | 輸配送管理 | |
8 | 物流機能「保管」 | |
9 | 商品在庫管理 | |
10 | 物流センター管理 | |
11 | 物流機能「包装」 | |
12 | 物流機能「荷役」「流通加工」 | |
13 | 3PL実践 | |
14 | これからの物流 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |