名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限アカデミックスキルズ秋A名古屋 23児島・児島 (インストラクタA)EK3301

【授業情報】

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講義概要

 本学経済学部では、卒業要件として「卒業論文」(12,000字以上)が必須になっています。また、3年ゼミでは「研究報告書」(6,000字以上)を提出が義務づけられています。多くの学生がパソコンでの長文作成という経験は初めてで、毎年、作成や操作で苦労している姿が見られます。

 パソコンの基本的なスキルは、全学の「情報処理基礎」だけでなく、経済学部として1年次の「デジタルプレゼンテーション」や「データ表現技法」で修得しているはずです。しかし、2年生からパソコンを使う機会が激減し、折角の有用なスキルを忘れてしまっている学生が少なくありません。就職後にも極めて有用な技術だけに、卒論をまとめる実践的な機会にしっかり身につけておきたいところです。

 ICT活用は演習(ゼミ)の時間だけでは足りないので、「アカデミック・スキルズ」という科目で補完します。ここで基本的なスキルを学び直し、大学生が必要となる実践的な論文・レポートの編集方法を身につけます。まず、1年で学んだパソコン操作法を復習し、インストラクタによるハイレベルなICTスキルを紹介します。次に、研究発表・レポート・論文を作成する過程で、必須の機能を実際に使いながら、スキルを確実にします。この授業は、卒業論文や研究報告書の作成だけでなく、就活のエントリーシートの作成や就職後でも役立つ内容です。

 この授業は、経済学部のディプロマ・ポリシーのうち【知識・技能】「 文献資料やデータを収集し、適切に処理する力」、【思考力・判断力・表現力】「自らの意見・考えを他者に的確に伝え、コミュニケーション・議論の中で自らの改善に活かす力」を養うことを主な目的としています。



【学習到達目標】

研究報告・論文において、正しい引用ができる。
収集したデータを適切なグラフや表として表現でき、出典を明示できる。
研究資料の作成で、パソコンの機能を十分活用できる。
文章中の表記の揺れなど瑣末なミスはパソコンで除去できる。
卒業研究や卒業論文を進める際に役立てることができる。
身につけたスキルを他の学生に教えることができる。



履修上の注意

CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)とTeamsを併用して実施します。

Teamsの招待コード:jv6cs0l

反転授業なので、必ず毎回、予習をした上で授業に臨んでください。(予習課題提出や授業参加状況が悪い場合、失格となります)
授業内容のビデオを視聴し、各自課題に取り組み課題を提出します。
同期型授業(Teams・対面)では、予習課題の解説や演習問題・確認テストなどを行います。

なお、パソコンの実習科目なのでクラスは少人数で構成されます。授業にはノートパソコン一式(本体・電源アダプタなど)が必要です。インストラクターによる丁寧な指導のもとで、CCSの教育支援システム(レポート・MinutePaper・授業理解度調査・自学自習・小テストなど)を利用します。



【事前準備学習】

A 予習
  授業前(遅くとも5日前)にCCSから学修範囲と課題が提示される
  早めに課題をすべて終え、CCSへ回答(期限を厳守)

B 復習
  授業での課題をCCSに回答(期限を厳守)



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『伝わるデザインの基本 増補3訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』 高橋佑磨, 片山なつ 技術評論社 2021
増補改訂版(2016)でも構いません。
参考書『日本語表現(名古屋学院大学)』 日本語表現部会編
『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン』 四禮静子 技術評論社 2020
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

以下のように示しますが、おおよその目安としてください。感染症などで授業形態が変化することがあるからです。これらについては授業中に触れていきます。

1. パソコン実習での取組状況と確認テスト(50%)
2. 原稿のダメ出し作業(40%)
3. 最終レポート(10%)



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1ガイダンス(レポートと論文の違い)、基本スキルの確認/ルーブリック20の確認(1)
2大学での資料収集データベース活用:書籍・論文・雑誌・新聞記事
3情報処理基礎の復習:Wordの文書作成機能
4デジタルプレゼンテーションの復習:図表処理
5テータ表現技法の復習:Excelでの表・グラフ編集
6研究レポートのためのアカデミックなデータ処理機能
7研究報告のためのアカデミックなプレゼン機能
8研究論文のためのアカデミックな文書作成機能/ルーブリック20の確認(2)
9研究論文のためのアカデミックなOFFICE活用(検索・置換)、中間テスト:スキルの確認
10参考文献の収集リストとその編集、引用法(剽窃ソフトでの判定)、中間テストのFeedback
11作文の留意点(サブテキストでの確認)、卒業研究発表会の視聴/振り返り
12Word機能(変更履歴の記録)でのチェック方法:簡単な日本語のダメ出し
13TeamsでのWord文書のチェック方法:レイアウト的思考でのダメ出し
14編集機能を含む文章のチェック方法:論理的思考でのダメ出し/ルーブリック20の確認(3)
15引用を含んだ文章のチェック方法:批判的思考でのダメ出し
16試験期間