名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限イスラム世界論秋A名古屋 22長田 こずえWB2350

【授業情報】

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講義概要

現在、世界のムスリム(イスラーム教徒)人口は十数億人と推定されており、年々増加している。このような世界の状況を踏まえると、イスラームに関する様々な事柄について理解を深めることは今や必須となりつつある。また、現代の国際問題の多くは、イスラームが社会的に大きな影響力を持つ地域で起きている。しかしながら、日本の新聞・書籍やテレビ番組などにおけるイスラームや「イスラム世界(イスラム文化圏)」に関する記事やニュースは、いまだ誤解が多く、それぞれの問題を正確に記述・報道しているとは言いがたい。そして、現在の「イスラム世界(イスラム文化圏)」で起きている諸問題は、我々にとっても決して無関係なものではない。 また、イスラム教徒の過激派、テロリストなどのネガティブなイメージも広がっているので、正しい理解をする必要がある。 パレスチナ問題、イスラエル、ガザ、西岸の事情や歴史についても基礎を学び、考える。

本講義の前半では、イスラームに関連する幾つかのテーマ(基礎知識、言語、イスラーム法、文化など)をとりあげて解説する。 後半では、「イスラム世界(イスラム文化圏)」各地域・国家や欧米におけるイスラームの現状と諸問題について考察したり討議する。なお、受講者数や状況によって、各回の内容や順序は多少変更することがある。

また、状況次第であるが、希望者がいれば、イスラム教徒の人を招待し、対面または遠隔でイスラム教徒の視点からも、イスラム教について再考察する。世俗的、宗教的な観点から話を聞く機も可能な限り提供する。

この講義は、国際文化学部のディプロマ・ポリシー【知能・技能】のうち「日本および世界の各地域の文化・歴史・社会・政治・経済などを学び、グローバル社会における多文化理解を身に付ける」ことを主な目的としている。



【学習到達目標】

・本講義を受講することによって、日本ではいまだ馴染みがうすく、誤解が多いイスラームや「イスラム世界(イスラム文化圏)」についての理解が深まる。
・「イスラム世界(イスラム文化圏)」の特徴を理解することができる。
・多文化共生社会のための知識や思考力を身に付けることができる。



履修上の注意

・講義中の私語・携帯電話(スマートフォン)の使用・飲食・無断退出は厳禁。
・他の注意事項はガイダンスで説明。
・この授業は基本は対面授業、必要に応じて外部の講師などを招聘し、遠隔、TEAMSを使用したオンライン授業を取り入れるハイブリッド形式。

必要に応じてTEAMSを使用して遠隔授業を行います。 TEAMSはコードを使って入室。 
コードは r2ucep9



【事前準備学習】

・世界の地理を世界地図などで事前に確認しておくこと。
・新聞や報道番組などにおけるイスラームや「イスラム世界(イスラム文化圏)」に関する記事やニュースに気を配っておく こと。
・講義内容で理解不足の箇所やほぼ毎回出題する課題でよく分からなかった設問は、復習しておくこと。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『イスラム図解 イスラム世界』 私市正年 編集 日東書院 2015年度
特になし。
参考書参考文献は適宜紹介する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

平常点(ほぼ毎回出す課題、授業態度など):40%、試験:60%を目安に総合的に判断する。
なお、各課題に対する解答や解説などは、原則その次の回に行う。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1講義の概要と注意点に関する説明、イスラム世界(イスラーム文化圏)とは?
2イスラームに関する基礎知識:六信五行、シーア派、スンニー派、コーラン、ハディースなど
3イスラム世界(イスラム文化圏)に関する基礎知識:言語、ハッジ、断食、宗派、モスクなどについて
4ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係
5イスラム教とジェンダー課題の討論 ‐ フランスの公立高校のベール禁止事件をケースに
6「イスラムー法」とイスラームにおける「男・女」
7イスラームにおける「飲食」や衣服、しきたり
8イスラーム世界の文化と社会問題
9イスラーム世界の文化と社会変革 アラブの春とは?
10湾岸産油諸国 ‐ アラブ諸国の貧富の差
11パレスチナ問題 ‐ イスラエル、ガザ、西岸に問題
12イスラム教徒過激派、テロリスト問題
13アラブ諸国以外のイスラム教の国、パキスタンを事例に ‐ 基礎
14アラブ諸国以外のイスラム教の国、 パキスタンを事例に ‐ 応用
15欧米におけるイスラーム
16定期試験期間