【講義概要】
この授業は、国際文化学部のディプロマポリシー【知識・技能】のうち、「日本および世界の各地域の文化・歴史・社会・政治・経済などを学び、グローバル社会における多文化理解を身に付けることができる」能力を養うことを主な目的とする。
経済成長を続ける中国は2010年にGDPで日本を抜き、米国に次ぐ世界に2位となった。その後も様々な問題を抱えつつも高い経済成長率を維持し、購買力平価換算でのGDPではすでに米国に迫ってきているのではないかといわれている。かつて安い人件費を武器に「世界の工場」となった中国は、「世界の市場」としてもきわめて重要になっている。今後の世界情勢を左右するであろう中国の経済情勢・社会情勢の理解は日本人にとって不可欠であり、この科目はその概要を理解するためのものである。
【学習到達目標】
日中関係の長期的な悪化を背景にして、多くの日本人の中国経済観はやや公正さに欠ける面がある。本講義を通じて、受講生には中国経済の将来、あるいは日本を含めた世界と中国の経済関係について、冷静に議論をできる素地を身につけてもらいたい。
【履修上の注意】
学部の規則に基づき、出席回数が少ない場合は失格とするので、遅刻(複数回の遅刻は欠席にカウントする)や欠席は極力しないように注意すること。
【事前準備学習】
この授業では、中国経済の近代化について、歴史的に考察することにかなりの時間を割く予定である。しかし現代と切り離して歴史を学ぶことにあまり意味はない。受講する学生には、日ごろから様々なチャンネルを通じて、中国社会経済の今を伝える情報に関心を持ってもらいたい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | プリント配布 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 経世済民の経済用語 | |
3 | 企業とは何か | |
4 | 歴史から見た中国企業~前近代 | |
5 | 歴史から見た中国企業~近代 | |
6 | 歴史から見た中国企業~社会主義以降 | |
7 | 中国近代化の国際比較 | |
8 | 中国の産業構造 | |
9 | 中国の近代化と大衆文化の成長 | |
10 | 中国映画産業の形成 | |
11 | 国産アニメの育成 | |
12 | 中国のコンテンツビジネス | |
13 | 中国のコピー文化 | |
14 | 日中経済関係と企業文化 | |
15 | 授業総括および試験 | |
16 | 定期試験期間 | |