【講義概要】
学生が選んだ判例文献や、知的財産法や国際私法に関する事例などを材料に、具体的事例について学習します。今後、上級学年の演習に積極的に参加するための基礎スキルを身に着けるための訓練をします。
討論への積極的参加が不可欠です。各自の発表テーマについて、各自で興味を持った法分野やテーマを提案してもよいし、各自の主体性を高める取り組みとして歓迎します。
法学部「ディプロマ・ポリシー」のうち、多面的な調査・分析能力、コミュニケーション能力の向上に重点を置きます。法的知識は、関連授業や各自の自習などで獲得していくことが期待されます。
講義テーマは目安であり、ゼミ生の理解度、関心事項やキャリアプランなどによって、適宜変更します。
【学習到達目標】
本ゼミでは、実践的に分析し表現する能力を開発します。知識取得よりも、自分の法的な分析を的確に他者に伝える能力を高めることが、本演習における主な目標です。
【履修上の注意】
レポートや発表で、各種情報や文献を使用する際には、必ず出典を明示してください。可能な限り、ペーパーレスです。対面授業の際も、電子端末を持参してください。
受講生の状況などにより、シラバスの予定よりも前後する場合があります。 諸般の事情により、オンラインを併用して実施する場合があり得ます。
【事前準備学習】
ゼミが終わった後、知識や議論の重要なポイントを箇条書きでもよいから、メモを作成して、後で思い出せるように整理してください。そして、他の科目を受講したり、社会の出来事に関する各種の情報に接して、学んだ事項との関連性に気付いた際は、いつでもメモに追記できるようにすることが、各人の能力を高めます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 指定教科書はありません。 |
参考書 | 『商標・意匠・不正競争判例百選第2版』 茶園成樹ほか(編) 有斐閣 2020 『こうして知財は炎上する―ビジネスに役立つ13の基礎知識』 稲穂健市 NHK出版 2018 購入する必要はないですが、図書館・資料室や、CCS(https://www.ngu.jp/library/data/)にある「法律・判例」にあるデータベースなどで、必要があれば該当箇所を適宜参照してください。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
討論への参加、発表、授業への参加等の平常点により評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義の方針、班分け、作業の見通し | |
2 | 知的財産法総説 | |
3 | 特許法(1) 対象・要件 | |
4 | 特許法(2) 取得手続・帰属 | |
5 | 特許法(3) 効力・侵害と救済 | |
6 | 実用新案法 | |
7 | 意匠法 | |
8 | 商標法(1) 意義・登録要件 | |
9 | 商標法(2) 取得手続、効力・侵害と救済手続 | |
10 | 不正競争防止法(1) 総説 | |
11 | 不正競争防止法(2) 営業秘密 | |
12 | 著作権法(1) 総説、対象・要件と帰属 | |
13 | 著作権法(2) 著作権・著作者人格権・著作隣接権 | |
14 | 著作権法(3) 著作権の制限、著作権侵害と救済、著作権・著作物の利用 | |
15 | その他の制度(種苗法、半導体チップ法、地理的表示、パブリシティ) | |
16 | 定期試験期間 | |