名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限ヒューマンサービス論春A名古屋 23山下 匡将GD3302

【授業情報】

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講義概要

~自分たちの幸せを、自分たちの力で描き出すために~
 福祉とは、「幸せ(幸福)」を意味する言葉です。国家などの恩恵として与えられてきた福祉は、福祉国家体制の発展のなかで国民の権利として保障される福祉へとその主体を変えてきました。しかし、福祉社会の時代を迎えたわが国においては、自らが行動あるいは要求し獲得する福祉になりつつあるといっても過言ではありません。
 そうした福祉社会の時代に求められる価値観、理論、技術を修得するために、3つの講義(理論を学ぶ「福祉社会論」、方法を学ぶ「ヒューマンサービス論」、実践を学ぶ「プロジェクト演習(山下担当クラス)」)を提供します。

~方法を学ぶ「ヒューマンサービス論」~
 ヒューマンサービスとは、「対人(援助)サービス」とも訳され、「市民社会の連帯を具体的に表現するサービスを基礎に、福祉社会を基盤とする人間(人類)の幸福を追求する新しい文化の創造を目指すパラダイム」と定義されています。その実現にあたっては、教育や労働分野との連携も視野に入れつつ、保健・医療・福祉の分野において人権(人間の尊厳と全体性)を尊重したサービスの提供が望まれます。
 本講義では、人々が直面する問題の解決に向けて、各サービスが固有の機能と役割を果たしながら、誰をも排除することなくかつ利用者主体によるアプローチを目指した実践の方法・システムの構築について検討します。

※この講義は、現代社会学部のディプロマ・ポリシーのうち、【知識・技能】の「現代社会における4つの基本分野に関する専門的知識」、および、【思考力・判断力・表現力】の「現代社会を生き抜き、その課題や困難に立ち向かうことのできる課題発見・問題解決型能力」を獲得あるいは養うことを主な目的としています。



【学習到達目標】

①クライエントの人権を尊重し全人的な理解に努めることができる。
②クライエントが抱えるサービス・ニーズを明確に捉えることができる。
③クライエントの強みや社会資源を活かした支援計画を提案することができる。



履修上の注意

・この科目は「講義(座学)」として位置づけられますが、適宜、「演習」形式を取り入れながら展開します。したがって、各回講義中に提示するディスカッションやプレゼンテーション課題等について、積極的な取り組みを期待します。
・新型コロナウイルス感染症の拡大状況等によっては、Microsoft Teamsのビデオ会議機能を使用したオンライン(同時配信)形式を併用します。



【事前準備学習】

 人びとが生活を営む上で抱える可能性のある「福祉課題」について、具体的なイメージが持てるように整理しておいてください。また、「福祉社会論」を単位修得しておくことで、本講義の理解がより一層深まります。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『※指定なし(講義毎にプリントを配布します)』 ‐ ‐ ‐
参考書『ヒューマンサービス論』 阿部志郎,編著. 中央法規 2006
『ヒューマンサービスの構築に向けて』 阿部志郎・前川喜平,編著. 中央法規 2010
『ヒューマンサービス論』 加茂 陽 世界思想社 1998
『ヒューマンサービス‐現代における課題と潮流‐(第3版)』 臼井正樹・田中暢子,訳. 第一出版 2009
『保健・医療・福祉ネットワークのすすめ(第3版)』 宮崎徳子・立石宏昭,編著. ミネルヴァ書房 2010
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 受講態度、講義時に示す課題および試験の成績を総合して評価します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション/援助と支援&「良い支援」とは何か
2ヒューマンサービスの目標と意義
3相談面接の基本
4医学モデルとクライエント中心アプローチ
5生活モデルと自立を支援するためのストレングス視点
6ヒューマンサービスのプロセス①アセスメント
7ヒューマンサービスのプロセス②プランニングとインターベンション
8ケースワーク
9グループワーク
10コミュニティワーク
11ヒューマンサービスのプロセス③モニタリングとエヴァリュエーション
12ソーシャルアクションとアドボカシー
13スーパービジョンとコンサルテーション
14ヒューマンサービスの価値と倫理
15対人援助職の将来像/ICT・IoT・AIとヒューマンサービス
16定期試験期間