【講義概要】
観光は、訪れる人(ゲスト)と迎え入れる地域/人(観光地/ホスト)との関係で決まります。また、観光化は、グローバルな人の過剰流動性という現代社会の本質的な部分とも深く繋がっています。さらに、情報社会の流れの中で、瞬時に「観光地化」され、瞬時に「非観光地化」される危険性もあります。従って、観光現象を地域が受け止めて、まちづくりとして制御していく必要があります。そこで、本講義では、各地の観光まちづくりの事例を通じて、観光現象について考えていくこととします。(*この科目は、COC地域志向型科目です)
【学習到達目標】
・観光まちづくりに関する基礎的な知識を得ることができる。
・観光現象を通じて、現代社会の様相を考察することができる。
・観光と産業・文化の視点を関連させた地域振興を理解できる。
【履修上の注意】
*基本的に観光やまちづくりに関心がある学生の履修が前提です。それらに興味/関心がない学生には履修を薦められません。
【事前準備学習】
事例研究を中心に講義を行うため、各事例についての事前の学修を求めます。また、事例を通じた考察など事後の学修についてはその都度指示します。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『地域の産業・文化と観光まちづくり』 古池嘉和著 学芸出版社 2011 年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
各回の課題の評価(30%)、最終課題の評価(70%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス(学修方法の説明) | |
2 | 観光まちづくり(総論:社会の変化と観光) | |
3 | 世界遺産を巡る問題ー岐阜県白川郷を巡る文化的課題 | |
4 | テーマパーク化する商店街と観光問題(黒壁) | |
5 | テーマパーク化する商店街と観光問題(犬山/大須) | |
6 | 農山村と観光問題(豊田市足助の観光まちづくり/内発的発展論) | |
7 | 農山村と観光問題(NIPPONIA、移住ー主体の多様化) | |
8 | 観光まちづくりの本質ー「湯布院の観光まちづくり」を通じて考える | |
9 | 観光まちづくりの本質ーソーシャル・キャピタルの重要性 | |
10 | 価値共有型観光のすすめ(産業観光/常滑を例に) | |
11 | 価値共有型観光のすすめ(何をシェアするべきなのか) | |
12 | 観光デザインワークショップ(ゲスト講師を招く予定) | |
13 | 観光デザインワークショップ(プレゼンテーション) | |
14 | バーチャルトリップの限界と可能性 | |
15 | 総括(レポート作成) | |
16 | 定期試験期間 | |