名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限保健体育科教育法2通年瀬戸 43丸山 洋生SH3321
2限保健体育科教育法2通年瀬戸 43丸山 洋生SH3321

【授業情報】

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講義概要

この科目は、保健体育科教育法1の学習を踏まえ、中学校及び高等学校において適切な教科指導を行うための知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性を身に付けることを目的としています。
知識・技能では、学習指導要領及び同解説を正しく読み取る能力、学習指導案を作成する能力、学習指導案に基づき模擬授業を行う能力を身に付けます。
思考力・判断力・表現力では、指導方法を工夫し、模擬授業を評価して改善すべき点を特定する能力、学習活動の組立てや授業評価に際して意見を表明する能力を身に付けます。
主体性・多様性・協働性では、最新の知見や指導技術を積極的に活用しようとする態度、周囲と積極的に意見交換して取り組む態度、自他を尊重して合意形成を図る態度を身に付けます。
授業は、これまでの学問的基礎の理解を踏まえ、「目指す授業像の設定→グループによる学習指導案の作成→模擬授業の自己評価と他者評価→改善点の特定・共有」というサイクルを通して、相互の発見・気付きを促すスタイルを基本とし、観察評価(平常点)を重視します。
この授業は、スポーツ健康学部ディプロマ・ポリシー(学位授与方針:DP)のうち、特に以下の諸点を重視します。
知識・技能 … 1)スポーツ・健康に関する基本的知識を理解し、健康・体力の維持向上に対するスポーツ・身体運動の効果を説明することができる。
思考力・判断力・表現力 …3)スポーツや健康に関する教育・指導に関して、実施の対象や諸条件に合わせて適宜企画し、実践の場面で臨機応変に対応することができる。
主体性・多様性・協働性 … 2) 課題解決に向けて常に積極的に周囲と協力して取り組む態度を身に付けている。
※教員の実務経験:県立高校教員(教諭、教頭、校長)、県教委指導主事、文部科学省等の審議会・指導資料作成委員、各種研修・研究大会講師
※実務経験を生かした教育内容:実際の教育現場の課題、文部科学行政の動向や学術的な方向性を踏まえ、今後求められる保健体育科教育の在り方について指導する。



【学習到達目標】

・学習指導要領及び同解説保健体育編の基本的な内容を理解することができる。(知識)
・学習指導要領及び同解説保健体育編の趣旨に基づき体育分野(科目体育)及び保健分野(科目保健)の学習指導案を作成し、模擬授業を行うことができる。(技能)
・相互に授業を評価し、よかった点や改善すべき点を理由とともに伝え、共有することができる。(思考力・判断力・表現力)
・役割に応じた態度で授業に参加するとともに、授業づくりや指導上の課題の解決に向けて情報を収集し、積極的に意見交換し、自他を尊重して合意形成を図ることができる。(主体性・多様性・協働性)



履修上の注意

・特に指示のない限り、毎時間必ず本学貸与のノートPCを持参してください。
・受講対象は、単に教員免許状の取得にとどまらず、採用試験を受験して教員を目指す者を想定しています。
・学習指導要領等の内容についての知識、指導方法等の技能の習得に積極的に取り組む姿勢を重視します。
・よりよい授業のための検討や相互評価に際して、思考力・判断力・表現力はもとより、主体性・多様性・協働性を働かせ、積極的に取り組む姿勢を重視します。
・特に実技指導を伴う模擬授業等では、自他の安全確保の観点から、アクセサリー類を外し、保健体育教師としてふさわしい服装で参加することを履修の条件とします。



【事前準備学習】

・『中学校学習指導要領解説保健体育編』、『高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編』の内容について、授業で指示された箇所を精読して授業に臨むようにしてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編』 文部科学省 東山書房 2019年
『中学校学習指導要領解説保健体育編』 文部科学省 東山書房 2018年
『現代高等保健体育』 大修館書店 2022年
『中学校保健体育』 大日本図書 2023年
・『高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編』、『中学校学習指導要領解説保健体育編』は、少なくとも自身が予定する教育実習の校種等により、中・高のいずれかを準備してください。 ・中学校、高等学校の「保健」で実際に使用している教科書については、新学期開始後、自身が予定する教育実習の校種等により、中・高のいずれかを購入します(詳細は授業内で連絡)。
参考書『保健科教育法入門』 日本保健科教育学会 大修館書店 2019年
『体育科教育学入門』 岡田美則 大修館書店 2021年
・関連する重要事項が詳細に記載されており、できるだけ購入することをお勧めします。
指定図書『体育の授業を創る : 創造的な体育教材研究のために(体育授業叢書)』 高橋健夫編著 大修館書店 1994.5
『体育科教育法講義・資料集』 久保健著 創文企画 2010.10

評価方法

・授業内容に関する「知識・技能」、課題を見いだし、共有し、改善するための「思考力・判断力・表現力」、目的意識をもち、周囲と協力して学びに向かう「主体性・多様性・協働性」を総合的に判定して評価します。
・定期試験のほか、平常点として、ワークシート・レポート等の内容、模擬授業の様子(教師役・生徒役)、模擬授業後の研究協議(意見交換)の内容及び取組状況を重視します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1保健体育科教育法について
2 「よい保健授業」を考える
3学習指導要領解説等の読み取り方(学習内容と系統性)
4学習指導要領解説等の読み取り方(評価規準)
5班編成、指導計画の作成(単元計画と評価計画の作成)
6指導計画の作成(本時の展開の作成、学習活動・評価機会の検討)
7模擬授業①、研究協議
8模擬授業②、研究協議
9模擬授業③、研究協議
10模擬授業④、研究協議
11模擬授業⑤、研究協議
12模擬授業⑥、研究協議
13模擬授業⑦、研究協議
14模擬授業⑧、研究協議
15保健科教育法(春学期)のまとめ
16定期試験期間
17「よい体育授業」を考える(よい体育授業の条件、教師行動)
18「よい体育授業」を考える(素材・学習内容・教材・教具)
19学習指導要領解説の読み取り方(学習内容と系統性)
20学習指導要領解説の読み取り方(評価規準)
21班編成、指導計画の作成(単元計画と評価計画の作成)
22指導計画の作成(本時の展開の作成、学習活動・評価機会の検討)
23模擬授業①、研究協議
24模擬授業②、研究協議
25模擬授業③、研究協議
26模擬授業④、研究協議
27模擬授業⑤、研究協議
28模擬授業⑥、研究協議
29模擬授業⑦、研究協議
30模擬授業⑧、研究協議
31体育科教育法(秋学期)のまとめ
32定期試験期間