【講義概要】
本講義は、各国家および地域におけるマイノリティ(少数派)の人々についてを、国家政策との関係、社会での権力関係において、その社会的位置に主眼を置き、考察しようとするものである。対象とするマイノリティの人々は、民族的少数派に属する人々、およびマイノリティを社会的少数派ととらえることにより見えてくる社会的少数派の人々である。
社会で少数派であることが、何を意味するのか、「マイノリティ」であることによってこうむる社会的不利益を中心に現れる諸問題にみることによって、本質を探究していく。
講義においては、諸問題を見るときのメルクマークとして、「人権:人が人として尊厳をもって自由に生きる権利」を用い、明確な、考察を試みたい。
本講座は、本学部のディプロマポリシーである日本および世界各地の文化・歴史・社会・政治・経済などを学びグローバル社会における多文化理解を身に付け、共生可能な持続的社会形成のための思考、判断力を身に付けることを目指しています。
【学習到達目標】
マイノリティと国際社会の諸問題の関係の理解、およびさまざまな出来事に接した時に考えることができる力を養うこと
【履修上の注意】
積極的に講義を聞き、参加する姿勢が必要。レポート課題が数回あります。
非対面時は、CCSを活用した基本型授業と TV 会議システム(Teams 等)を併用して実施します。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 用いない。レジュメを配布する。 |
参考書 | 『人権で世界を変える30の方法』 ヒューマンライツ・ナウ 合同出版 2009年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業への参加および課題提出による評価(課題提出の評価基準については、初回の講義で説明するので注意すること)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義「マイノリティ論」について | |
2 | 「マイノリティ」の類型、社会問題、および「人権」について | |
3 | 子ども | |
4 | 女性 | |
5 | 戦時下の犠牲者 | |
6 | 少数派民族 | |
7 | 先住民 | |
8 | 貧困 | |
9 | 軍事的独裁 | |
10 | テロと反テロ政策 | |
11 | 労働者 | |
12 | 「人権」:人権侵害とは? | |
13 | 政府と国際機関の取り組み | |
14 | 人権擁護運動について | |
15 | 人権を考えるとはどういうことか | |
16 | 定期試験期間 | |