名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限国際法2秋A名古屋 22長尾 良子GD2341

【授業情報】

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講義概要

現代社会学科の教育目標(ディプロマポリシー)は、現代社会が求める幅広い基礎的教養と現代社会がもつさまざまな側面を洞察し、的確な判断ができる専門的知識を修得することですが、「国際法2」の授業では、国際社会における「安全及び平和」にについて国際法の各分野から多面的に考察していきます。
ロシアによるウクライナ侵攻問題、中東情勢に関連する国際テロリズム、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる朝鮮半島情勢、日中関係等々の具体的な問題をとりあげて、武力紛争法や国際人権法、国際経済法など様々な角度から説明し、問題解決の糸口を考察していきます。また日本の安全保障と防衛、国際貢献、国際紛争の諸要因、国際平和に寄与する日本の役割や市民の役割等々についても考え、国際的人権保障や地球環境問題で日本がどう関わってきたのか、今後の方向性についても考察していきます。国際法を通して、現代国際社会の平和構築のためには何が必要かを分析し、困難な状況でも社会の発展に貢献し、新たな社会を創造しようとする精神を身につけることをめざします。
 授業の進め方(カリキュラムポリシー)としては、教科書を中心に体系的に学修した後に、必要に応じて、映像や国際機関などのサイトを確認して情報収集し、国際社会で生起する課題を理解した上で、その解決策を多面的に検討し、自分の考えを深める契機とします。具体的なテーマや課題の提示を通じて、さまざまな角度からの現代社会への積極的なアプローチを促し、課題発見・問題解決型能力を養います。すなわち、地域から世界を、世界から地域を理解する能力を育て、グループ・ディスカッションや、人権教育のゲームなどの参加型学習も体験し、プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を身につけ、表現力や協働性の修得もめざしていきます。



【学習到達目標】

① 国際社会における「安全及び平和」に関する基本的な構造や国際法の原理を理解する。
② 国際的な諸問題を時間的経緯や空間的広がりの中で、国際法を通 して多角的に理解する視点を養う。
③ 地球市民の一員として、国際的な時事問題を理解し国際世論を形成できるようになる。



履修上の注意

1. 教科書『国際法 第5版』は全員準備して下さい。参考書の『コンパクト学習条約集』第3版』は、各自の裁量に任せます。他の方法インターネット上のWEB条約集等を用いてもよいです。詳細は、第1回の授業で説明します。
2. 授業にはノートパソコンを持参して下さい。
3.「国際法1」(基礎編)と「国際法2」(応用編)は内容が連動しているので、事前に「国際法1」(基礎編)を履修しておくことが望ましいですが、基本事項を復習しながら授業をすすめるので、「国際法2」(応用編)からでも履修できます。(教科書前半第1章~第11章・第16章の基本事項をふまえておくこと)




【事前準備学習】

1.次回の授業範囲の教科書の該当部分を事前に読んでおいて下さい。
2.それまでの授業のふりかえり(復習)をしておくこと。
3.時事問題についての理解を深めるため、ニュースや新聞の国際面に目を通し、時事問題に関心をもつこと。
4.CCSで紹介している講義内容に関連するサイトを確認しておくこと。
5.関連科目として、「国際関係論」、「国際政治学」、「平和学」などの関連科目を複数履修することによって理解が一層深まります。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『国際法 第5版 (アルマ)』 中谷和弘他 有斐閣 2024
参考書『コンパクト学習条約集 第3版』 芹田健太郎編集代表 信山社 2020
指定図書一覧

評価方法

平常点(45%)-各授業ごとに授業課題をCCSなどから提出してもらいます(3点×15回)と課題提出(20%)と定期試験(35%)の合計で評価します。
【注意】期末テスト不受験の場合は、失格となります。




【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1国際社会における安全・平和を脅かす諸問題
2国際テロリズム:国際テロ行為に関する諸条約
3国際犯罪:国際法と国内法の関係
4国際刑事裁判所:国際司法裁判所との違い
5国際の平和と安全の維持(1):国連の集団安全保障
6国際の平和と安全の維持(2):国際法における自衛権
7武力紛争法(1):武力紛争法の展開 -ウクライナ、パレスチナでの場合
8武力紛争法(2):大量破壊兵器使用の禁止-ABC兵器
9国連の平和維持活動(PKO):日本のPKO参加、海賊対策
10平和構築:破綻国家の再建、難民、真実和解委員会
11人権の国際的保障:国連子どもの権利条約
12国連人権教育世界プログラム:ゲームによる人権教育の実例
13国際法各分野の相互の関連性:人間の安全保障、SDGs
14国際民主主義の可能性:課題発表  ←課題の提出
15まとめとふりかえり、質疑応答
16定期試験期間