【講義概要】
社会調査は、政策やマーケティングとともに、社会科学諸分野における実証的データの収集の方法として広く浸透している。社会調査によって、私たちはその時代における人々の価値観や行動様式を俯瞰的に把握したり、個々の事例を具体的に理解することができる。この講義では、客観的なデータを集めそれを読み解くための基礎的な知識や技法を身につけていく。
授業では主に社会調査の目的、調査方法論、調査倫理、調査の種類と実例、量的調査と質的調査、統計的調査と事例研究法、社会調査史、などのほか、調査票調査やフィールドワークなど、資料やデータの収集から分析までの諸過程に関する基礎的な事項について学ぶ。
【学習到達目標】
(1)社会調査の基本的な考え方を身につけ、目的と意義を説明することができる。
(2)様々な調査手法を区別でき、自らの知りたいデータを収集するための適切なアプローチを選択することができる。
(3)統計についての基本的なリテラシーを身につけ、自らに必要なデータを探し、それを読み解くことができる。
(4)社会調査の歴史やその古典的な業績について説明することができる。
(5)社会調査倫理を身につけ、それを説明することができる。
【履修上の注意】
本授業は集中講義となる。対面授業を基本とする。
非対面授業を行う場合にはTeamsを利用したリアルタイム式の遠隔授業をおこなう。
【事前準備学習】
予め教科書の第1章を読み、予習してくること(20分程度)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『社会調査の方法論』 松本渉 丸善出版 2021 |
参考書 |
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
最終回に実施する理解度の確認チェックを基本として、平常点を加味する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1: イントロダクション | |
2 | 2: 社会調査の目的と意義 | |
3 | 3: 社会調査の分類 | |
4 | 4: 社会調査の結果の読み取り | |
5 | 5: 学術調査の考え方(1) | |
6 | 6: 学術調査の考え方(2) | |
7 | 7: 質的調査(1):インタビュー調査 | |
8 | 8: 質的調査(2):ドキュメント分析 | |
9 | 9: 質的調査(3):参与観察 | |
10 | 10: 量的調査(1):調査票調査 | |
11 | 11: 量的調査(2):電話調査法、インターネット調査法 | |
12 | 12: 社会調査の倫理 | |
13 | 13: 社会調査の歴史(1) | |
14 | 14: 社会調査の歴史(2) | |
15 | 15: 総合的理解 | |
16 | 16: 理解度の確認 | |