【講義概要】
本講義では、社会調査法における量的調査と質的調査のそれぞれの特質についての理解を目指します。その上で、質的調査に含まれるフィールドワークやインタビュー調査、参与観察、エスノメソドロジー、観察法など、それぞれの調査方法論についての知識を理解し、実際に使えるスキルを身につけます。さらに、これらの調査技法によって獲得されたデータの分析方法を学びます。
本学のディプロマ・ポリシー【知能・技能】のうち、「情報収集・分析力、論理的思考力等の技能」を養うことを主な目的としています。
【学習到達目標】
(1)質的調査の理論と方法に関する基礎的な知識を習得する。
(2)質的調査を設計し、実施するためのスキルを身につける。
【履修上の注意】
この科目は社会調査士資格認定カリキュラムの「F科目」に該当します。社会調査士の取得を目指す学生は、本科目を履修するまでに、「社会調査法1」(社会調査士資格認定カリキュラム「A科目」)、「社会調査法2」(社会調査士資格認定カリキュラム「B科目」)を履修し、社会調査の基礎的事項を理解しておくことが望ましいです。
この科目は講義形式ですが、履修者同士のグループワークの機会を設けます。さらに、授業時間内にインタビュー調査や、観察法の課題を出しますので、積極的に授業に参加して下さい。
【事前準備学習】
・事前に、配布資料、配布文献に目を通しておいてください。
・授業後は、授業内容を振り返り、小レポートに取り組んでください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『〈生活-文脈〉理解のすすめ』 宮内洋・松宮朝・新藤慶・打越正行 北大路書房 2024 『最強の社会調査入門』 前田拓也・秋谷直矩・朴沙 ナカニシヤ出版 2016 『質的社会調査の方法』 岸政彦・石岡 丈昇・丸山里美 有斐閣 2016 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
成績は、授業時小レポート(60%)と期末レポート(40%)で総合的に評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 質的調査とは | |
3 | 質的調査の理論と方法 | |
4 | インタビュー調査の概要 | |
5 | インタビュー調査の技法 | |
6 | インタビュー調査の分析 | |
7 | エスノメソドロジー・観察法について | |
8 | エスノメソドロジー・観察法の技法 | |
9 | エスノメソドロジー・観察法の分析 | |
10 | フィールドワークの理論と方法 | |
11 | フィールドワークの技法 | |
12 | 調査データの生活・文脈理解 | |
13 | 生活史法 | |
14 | グラウンデッドセオリー・アプローチ | |
15 | まとめ:質的調査を使うために | |
16 | 定期試験期間 | |