【講義概要】
この講義は民法の中の不法行為法を中心に学習する
民法は、一般的に、「民法総則」、「物権」、「債権」、「不法行為」、「親族・相続(家族法)」の分野に分かれ、1050条から構成されているが、この講義では、債権の「不法行為」について、学ぶ。
「不法行為法」の内容は、私たち社会生活において突然発生する事故に対する民法上の責任について規定しており、ぜひ知っておきたい内容である。
例1、Aが運転中にBを交通事故に巻き込み、Bは下半身付随と言う後遺症を負った。
さて、AはBの人生に対してどのくらい賠償しなければならないか?
例2 Xの愛犬が散歩中、Yの愛犬と喧嘩になり、犬同士の喧嘩となりXの愛犬が負傷した。
また、その仲裁に入ったYもXの愛犬に噛まれ、負傷した。
さて、このような場合、どのように問題を処理すべきか?
誰が、何をどれだけ賠償しなければならないのか?
この講義では、このような、社会で発生しそうな様々なトラブル(不法行為)に対して過去の事例を参照しながら、日々発生する不法行為に対して適用されいる法的な基礎的知識を会得し、その上でグループディスカッションと発表を通じて個々の事例に相応する解決案を提案できる力を養いたい。
【学習到達目標】
法律の規定を暗記するのではなく理解し、社会でのトラブルを民法上の規定を適用して、解決へ結び付けることができる、法的思考力を身につけたい。
【履修上の注意】
・ この講義は、ディスカッション形式中心の授業となりますので、ディスカッションの積極的な参加が求められる科目です。
・ この講義では、積極的に意見交換する意欲が必要となります。
・ 講義進行の妨害をする者、または妨害していると判断された者は退出してもらうので、留意すること。
・ 講義中の居眠り、不必要なスマホいじりやゲーム、音楽を聴くなど、講義に集中していないと判断された者は以後の履修
を拒否し失格となることがあるので、注意すること。
・ 講義には教科書及び筆記具等を必ず持参すること。
・ グループディスカッションが中心となる授業のため、5時限目にかからない程度の時間延長が時折あります。
時間割通りの終了を希望される人は履修をご遠慮ください。
【事前準備学習】
(受講前)
・ 次回のテーマについて教科書で予習をし、知識を得ておく。
(受講後)
・ 講義で取り扱った事例について、意見(私見)をまとめておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『民法6 事務管理・不当利得・不法行為』 山本敬三 他 有斐閣 2022年 教科書を必ず持参して、授業に出席ください。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
1、講義参加への意欲、積極性
2、講義中に指示する課題の提出や発表の成果
3、受講態度
上記3つを総合的に判断する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 不法行為責任の考え方 | |
3 | 故意、過失 | |
4 | 責任能力 | |
5 | 加害行為とは | |
6 | 違法性阻却事由 | |
7 | 因果関係 | |
8 | 過失相殺、損益相殺 | |
9 | 特殊の不法行為とは | |
10 | 責任無能力者の監督義務者等の責任 | |
11 | 使用者責任 | |
12 | 土地工作物責任 | |
13 | 動物占有者責任 | |
14 | 共同不法行為 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験 | |