名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限社会生活と法春A名古屋 22川村 隆子GD2338

【授業情報】

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講義概要

この講義は民法の中の「契約法」について学習する

 「契約」とは、現代の社会生活の中で毎日行われる多くの約束であり、この契約には多くの権利や義務が存在する。契約に関するルール(法)を知るということは、私たちの大切な財産を守るだけでなく、トラブルに巻き込まれない安全で平和な生活を営むためにも不可欠なものである。つまり、現代社会で生き抜く力を養うために知っておきたい内容である。

 例えば、例1)Aは新築のマンションを購入する契約(売買契約)をしたが、マンション引き渡し前に大きな地震が発生し、
        建築中のマンションが崩壊し、使用不可となった。
        → さて、Aはマンションの代金を支払わなければならないか?
      例2)XはYが運転する車と衝突しケガをした。その後、XはYと事故に対する損害賠償金を決め、今後一切の賠償金を
        Yに求めないことを約束(和解契約)したが、その後、Xに重い後遺症(事故が原因)発生した。
        → XはYにさらなる賠償金を求めることができるのか?

 この講義では、契約法の基本的な考え方をはじめ、社会でよく利用される典型契約(*)を中心に、実際の事例を交えながら講義する。
 そして、現代社会で発生する様々なトラブルに対して法的に対処・解決できる法的思考力(リーガルマインド)を養いたい。
 慣れない法律の講義となり、専門用語も多く登場するが、講義をしっかり聴き、積極的に学修に取りんでもらいたい。

 * 「典型契約」とは、社会でよく利用される契約について、それらを民法が「典型例」として規定している13種類の契約をいいます。
 
 




【学習到達目標】

 契約法の仕組みを理解した上で、現代社会でのトラブルに対して解決へ結び付けることができる、法的思考力を身につけたい。
 単に、法律の規定を暗記するのではなく、状況(事例)に応じて柔軟な考えを導き出す思考力を養うことを目的とする。



履修上の注意

  ・  私語一切禁止。スマホなどを触らずに授業に集中する事。
  ・  履修には科目の特性上、基幹科目の民法入門を単位習得していることが望ましいが、学ぶ意欲があれば履修は可
・   単位習得には予習、復習が必須の科目ですので注意ください。
 ・  出席は学生証のIDによって確認しますが、学生証を忘れた場合は、講義開始から20分内に出席カードを教員まで取り
    に来てください。講義終了後直ちに、必要事項を記載し、提出ください。
 ・  出席の後付けは、大学のシステムの問題など公的な理由以外は行いませんので、注意ください。
 ・ 履修変更期間に当該科目を履修登録し、1回目の講義を欠席した者は5月末までに申し出てください。
* ICによる出席記録があっても、出席確認時に教室に不在の場合は「欠席」として扱います。
 



【事前準備学習】

受講前: 次回受講内容について、教科書を読むこと

受講後: 講義内容となった箇所の教科書を読むとともに、講義中の板書の内容を照らし合わせ、理解を深める。
     課題が出されたときは、課題に取り組む

・ → 授業内容を理解するには予習・復習が不可欠です。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『民法5 契約(有斐閣ストゥディア)』 山本敬三・大澤彩 他 有斐閣 2022年
 教科書及び筆記具は必ず持参ください
参考書『民法④債権各論判例30』 中原太郎他 有斐閣 2017年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 ・ 原則として期末試験で評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1ガイダンス
2契約法とは
3契約法の一般原則(契約自由の原則、契約の成立、
4同時履行の抗弁権、危険負担、事情変更の法理
5解除
6第三者のためにする契約、契約上の地位の移転
7定型約款
8典型契約とは、売買契約1
9売買契約2、
10交換契約、贈与契約
11消費貸借契約、賃貸借契約1
12賃貸借契約2
13使用貸借契約、雇用契約、請負契約1
14請負契約2、委任契約、寄託契約
15和解契約、まとめ
16定期試験