【講義概要】
この講義の目的は、受講生諸君に会計学における情報のベースとなる簿記(複式簿記)とはどのようなものであるかについて、基礎的な知識および技法を身に付けてもらうことにある。
現代社会では、個人・会社・公益法人・NPO法人など様々な経済活動が行われているが、その活動内容を把握し、報告し、より優れた活動方針を決定するには、会計報告が必要不可欠である。また、国民の義務である適切な納税額も会計報告をもとに決定される。さらに、最近よく「ITにより企業競争を勝ち抜く」という表現がみられるが、これは「会計情報をすばやく有効に利用し、戦略を立て、企業活動を行う」、と言う意味で使用されている。また銀行が、企業に融資するかを決定するときも会計報告は重要な判断材料である。
このように私たちの生活は会計と切り離すことはできない。そこで、会計の情報作成のベースとなる簿記(複式簿記)の基礎について学習する。
【学習到達目標】
簿記・会計について、基本的処理・事項を理解することである。
【履修上の注意】
学習状況に応じて講義計画を変更する場合があります。
諸般の事情により必要に応じて授業実施方法について変更する場合があります。非対面で授業を実施する場合には,遠隔授業:CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
【事前準備学習】
本講義内容について,理解を定着させるためには自学自習による復習がとても重要となります。
講義資料の他に,簿記に関する参考書や動画を読む・視聴する等して理解を深めるよう復習を繰り返し行うよう努めましょう。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『検定簿記講義 3級商業簿記〈2024年度版〉』 渡部裕亘・片山覚・北村敬子 中央経済社 2024 教科書は初回講義時にお知らせします。
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参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験および授業への取り組みの姿勢(授業中の態度等)を総合的に評価する。
目安として、試験等60%、平常点40%
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 簿記の基礎 | |
3 | 貸借対照表 | |
4 | 損益計算書 | |
5 | 仕訳(1)基礎 | |
6 | 仕訳(2)商品売買 | |
7 | 仕訳(3)掛取引 | |
8 | 会計上の取引および簿記一巡の流れ | |
9 | 現金預金取引 | |
10 | 手形取引 | |
11 | 債権債務取引 | |
12 | 試算表 | |
13 | 決算整理(1)精算表(6桁) | |
14 | 決算整理(2)貸倒の処理 ,減価償却 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |