【講義概要】
この授業は、「基礎セミナー」および「導入演習」を終了し、1年次配当の基本的な民事法・刑事法の知識を習得した学生に、さらなる法知識・法的思考の習得力を演習形式で身に付けていくものである。授業では、私法の基礎法である民法の大原則を定める「民法総則」の問題を検討する。必修科目である民法総則は幅の広い分野を規定する編であり、多くの学びを必要とする。授業で学んだことをより深く理解し、学び足りなかった項目を補充したい。具体的な事例を検討し、全員で解題していく。本講義では、デイプロマポリシーの中の法律学における基礎的知識の体系的理解とその応用力を錬成し、リーガルマインドを養う。
【学習到達目標】
本演習授業では、民法総則の知識を確認し、具体的な事例での適用手法と法律効果を理解することを第一の目標とする。さらに、知識の理解を要領のよいレジュメ形式で表現することを次の目標とする。最終的には他のメンバーにきちんと口頭で説明し、不確かな点を知り、正確な理解をし、民法総則の知識を確かなものにする。
【履修上の注意】
民法総則の授業は1年次で、修了しているが、物権法などが併走して開講していくので、その復習を怠らないことが重要である。基本書を読み込んでいくこと。
授業の大部分はグループ学習となるため、欠席をしたり、発表の準備を他人任せにしたりすることは厳に慎むこと。
グループ発表の準備のために、積極的に授業時間外にもグループで集まって学習を行うよう心がけること。
対面授業であるが、諸事情により、必要に応じて授業実施方法について変更する場合があります。
【事前準備学習】
授業の準備にあたってより積極的に図書館の資料やCCSを活用すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は授業中に指示する。
前期は民法総則の教科書を利用し、後期は物権法の教科書を利用する。 |
参考書 | 授業中に指示する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点で評価する。レジュメの作成、発表への取組みの姿勢、授業での質疑や討論への参加態度などを総合的に判断して評価を行う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス・オリエンテーション この授業の進め方と自己紹介 | |
2 | 民法の編別 | |
3 | 民法総則編の考え方、学び方 | |
4 | 権利の主体に関するルール 自然人 | |
5 | 権利の主体に関するルール 法人 | |
6 | 未成年と行為能力に関する問題 | |
7 | 取消しと無効の違いを比べる | |
8 | 制限行為能力者の問題1 | |
9 | 制限行為能力者の問題2 | |
10 | 法律行為の意味を知る | |
11 | 詐欺と強迫の差異をめぐる問題 | |
12 | 表見代理 | |
13 | 代理権濫用と類推適用のテクニック | |
14 | 自由課題 | |
15 | まとめ 全体の振り返り | |
16 | 定期試験期間 | |