【講義概要】
今日、日本の流通産業においてはセブンイレブンなどのコンビ二エンスストアの成長、ユニクロに代表されるSPAなど新業態の登場、ウォルマートなど外資系流通企業の参入、e-リテールの普及、さらにこれまで日本の代表的流通企業であったダイエーの不振といった非常に重大な変化の波にさらされている。流通企業は環境変化に対応して自分のポジションを明確にし、時には変革もせねばならないなど厳しい現実をみすえた対応が要求されている。
この講義では、現代の流通企業はどのように発展しているのか、主として商品の品揃えで消費者のニーズにあわせどのように品揃えをはかるのか、流通企業の価格設定と価格政策、流通企業の立地政策、流通企業の販売促進政策、流通企業のCRM政策、どのように需要を創造する売場づくり等を講義する。
本講義では、流通企業のマーケティングなかでも商品政策を分析するための理論的フレームワークを提示するとともに、メーカーのマーケティング政策との同質性、異質性を視野にいれ、できるだけ実際の流通企業の事例をもとに検討していきたい。講義では、発言を求めたりするが、積極的な発言、質問などは大いに歓迎する。
定期試験とは別に毎回理解度をみる小テストを実施していく。
【学習到達目標】
主として小売業が行う商品政策における理論と実践に関して基本的知識の体得と、主体的に情報収集・情報活用を行い、テーマの理解を深めてもらうことが目標である。
【履修上の注意】
この授業は、対面授業で行います。
初回の授業でも伝達するが、教室内の基本的マナー(脱帽,携帯の電源切る,飲食禁止,私語の禁止,ゴミを散らさない等)は厳守すること。守らないものは履修取り消しとなるので注意。資料の配布は当該の講義でしかおこなわない。体系的理解のためには欠席をしないこと。
【事前準備学習】
テーマについてどのような現象が実際起こっているのかについて情報収集を行っておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は指定しない。補足のためのプリントは配布するが、その都度の講義でしか配布しない。 |
参考書 | その都度指示する。 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
小テスト15点(毎回の授業理解確認)および中間テスト(レポート)10点、定期試験75点、その他プラスアルファとして発言、授業態度を加味して評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス 商品政策論への招待 | |
2 | 流通業 歴史的発展過程 | |
3 | 商品政策 循環型サイクル | |
4 | マーチャンダイジング 52週MD | |
5 | ビジュアルマーチャンダイジング | |
6 | 店舗開発 | |
7 | 需要予測の基本とその手法 | |
8 | 商品在庫管理の基本と在庫回転率 | |
9 | 仕入予算計画と管理 | |
10 | 仕入先の選定、流通業における商品開発 | |
11 | 価格の設定と運用管理 | |
12 | CRM政策 | |
13 | 立地政策 | |
14 | 小売業の広告政策 | |
15 | 従業員管理 | |
16 | 定期試験期間 | |