【講義概要】
本講義では、日本語を学ぶ非日本語第一言語話者に対して、日本語の音声を教える理論と実践について学ぶ。日本語話者の発音の仕組みと、学習者の第一言語と学習者要因を探求する。
この講義では、外国語学部におけるディプロマポリシー(DP)・カリキュラムポリシー(CP)に挙げられる以下の能力の獲得を目指す。
①言語についての幅広い知識を獲得し、それを活かすことができる。
【学習到達目標】
・ 日本語を学ぶ非日本語第一言語話者に、日本語の音声を教えることができる。
・ 音声学と第二言語習得の理論に基づく日本語教育について理解できる。
・ 人間の発音の仕組みや学習者心理について理解できる。
【履修上の注意】
毎週、教科書の3〜5ユニットに基づき議論を行うため、積極的に授業で発言することが求められる。
この授業における課題の提出(必要に応じて一部の授業)ではTeamsを使う。
1. 毎週、教科書の指定箇所の予習をし、積極的に授業の議論に参加すること。
2. 課題の締め切りは厳守すること。課題の提出遅れと未提出は0点とみなす。
3. 本講義ではセミナー形式で教科書を輪読し、発表・実践を行うため、積極的に授業参加することが求められる。遅刻もやむを得ない状況を除き、欠席の扱いとなる。
【事前準備学習】
本講義は、反転授業の形態をとる。
授業前に授業内容の予習を行い、当該科目の教科書等を用いて復習した上で授業に臨む必要がある。
初回を除き、履修者により発表をしグループで議論を行う。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『日本語教師のためのTIPS 77(第3巻)音声教育の実践』 河野俊之 くろしお出版 2014 |
参考書 | 『日本語教育と音声』 戸田貴子 くろしお出版 2008 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業中議論 50%
授業中発表 50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 音声教育の理論、学習者のレベル(Ch1) | |
3 | 音声教育の指導方法(Ch1) | |
4 | 音声教育における自己モニター(Ch2) | |
5 | 自己モニターと実践(Ch2) | |
6 | プロソディ教育概論(Ch3) | |
7 | プロソディ教育(語のアクセント)(Ch3) | |
8 | プロソディ教育(文のアクセント)(Ch3) | |
9 | プロソディ教育(リズム、日本語の無声化と鼻濁音)(Ch3) | |
10 | 日本語の音声および第一言語の影響(Ch4) | |
11 | 第一言語別の指導方針(中国語、韓国語)(Ch4) | |
12 | 第一言語別の指導方針(英語、ベトナム語、タイ語)(Ch4) | |
13 | 第一言語別の指導方針(アラビア語、インドネシア語、ポルトガル語)(Ch4) | |
14 | 音声教育と四技能の指導、学習者要因(Ch5) | |
15 | より良い音声教育について考える(Ch5) | |
16 | 定期試験期間 | |