【講義概要】
日本語を母語としない人に日本語を教えるための文法を学びます。日本語学4では、主に初級後半の文型を扱います。
初級後半になると、語彙や習った文法項目が増えるので、文法項目の説明には初級前半ほど心を砕かなくてもよいのですが、受身、使役、敬語など難しい項目が多くなり、学習の困難さを感じる学習者も増えます。授業の前に教師は、文法項目を深く理解し、どんな場面で使われるか、適切な例文はどのようなものか、どのような練習が必要か考えておかねばなりません。
この授業では日本語文法の知識を深めるにとどまらず、文法項目をいかに教えるかにも重点を置きます。日本語を母語とする日本人が教える際には、学習者の立場になって、その難しさを予測することが必要です。また、学習者の質問に答えたり、誤りを適切に訂正したりすることが求められます。
ただ授業を聞くのではなく、自分が教師として教えるならどう教えるかという気持ちで授業を受けてください。授業中、意見を求めることもあります。また、グループで話し合いをすることもあります。積極的に授業に参加してください。授業を受けたら、毎回振り返りシートの記入・提出をしてください。授業の始めに小テストを行います。(追試はしません)
【学習到達目標】
1.日本語の初級テキスト(後半)で扱われている文法を教えられる程度まで理解する。
2.日本語の初級テキスト(後半)で扱われている文法項目について自分で説明できるようになる。
3.学習者からのよくある質問に答えられるようになる。
【履修上の注意】
【履修上の注意】
1.初回の授業時に、授業の進め方、評価方法、クラスルールについて説明します。初回欠席した学生は受講の意思がないものとみなします。受講生の日本語文法の理解度によって授業内容を一部変更する場合があります。
2.欠席する場合は、事前に届ける必要はありません。正当な欠席理由がある場合は、次回授業に出席した際に届けを提出してください。
3.欠席した授業内容について質問したい場合は、翌週の授業後に聞いてください。CCS上では詳しい内容はお答えしていません。
4.この授業は、大学側の指示によって非対面で行う可能性もあります。その場合はTeamsで同時双方向授業を行います。また、授業運営方針が変更された場合はそれに従います。
【事前準備学習】
毎回授業後に振り返りシートを記入してもらいます。授業内容を復習し、興味を持ったことを調べ、シートに記入してください。また、毎回、授業の始めに小テストを行います。テスト内容は前回の授業内容となります。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | プリントを配布しますので、各自ファイルしてください。失くした場合、再配布しません。
同時双方向の授業時は、画面上でファイルの共有をします。 |
参考書 | 必要があれば適宜、授業中に関連のある図書、教科書などを紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
1.課題・小テスト 90% 2.平常点 10%
1.は、振り返りシート・小テスト・課題、2.は授業への貢献度です。それをもとに算出します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 日本語教育と国語教育 | |
2 | 動詞の分類、普通形 | |
3 | 自動詞と他動詞、教科書での扱い | |
4 | 可能動詞、教科書での扱い | |
5 | 使役とは、使役の意味 | |
6 | 自動詞・他動詞の使役 | |
7 | 日本語のヴォイス、受身とは | |
8 | 直接受身、間接受身 | |
9 | 使役受身 | |
10 | 敬語表現とは、尊敬語(動詞) | |
11 | 尊敬語(い・な形容詞、名詞)、謙譲語とは | |
12 | 謙譲語・敬語まとめ | |
13 | 受給表現(物) | |
14 | 受給表現(行為) | |
15 | 受給表現と他の表現とのかかわり | |
16 | 定期試験期間 | |