【講義概要】
この講義では、文化的存在であると同時に生物的存在である人類の特徴について理解をすすめることを目指す。
現在の地球のエネルギー収支や環境生態系における人類の位置づけに触れた上で、どのような過程をへて現在にいたるのか、食料摂取を含む幅広い意味での資源利用と、近代国家のような高度化された政治体制を含む社会組織の多様な特徴とそれらを支える普遍的な仕組みについて解説する。自然人類学、文化人類学、霊長類学、人類生態学、先史考古学などの知見を総合化することで見えてくる「ひと」の全体像を把握することを試みたい。
【学習到達目標】
現在の地球上における人間の位置づけについて理解し、広い視野から現代社会の問題について自分の考えを持てるようになる。情報収集・分析力、論理的思考力などの習得を目指す。
【履修上の注意】
各自、教科書は必ず購入してください。
ノートの取り方を工夫してください。黒板を写すだけではなく、自分の頭で理解しながらノートにまとめてください。
毎回、講義の終わりに課題を出しますが、丁寧に書くこと。内容だけでなく講義への姿勢も、提出物から判断します。
【事前準備学習】
自分の文化を相対的に見ることを心掛けてください。事後学習として、配布資料や講義ノートから講義内容を復習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『総合人類学としての「ヒト学」』 高倉浩樹 放送大学出版会 2018 教科書を中心に講義をすすめますので、教科書は必ず購入してください。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
毎回講義の終わりに課題を出しますので、その提出物の内容から平常点をつけます。講義を5回欠席したら失格にします。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 地球におけるヒトの存在 | |
2 | 文化としてのドメスティケーション | |
3 | からだの進化 | |
4 | 食べものをとる | |
5 | 家畜とともに暮らす | |
6 | 食べものをつくりだす技と場 | |
7 | ヒトの家族の起源 | |
8 | ヒトの繋がり | |
9 | 時間と空間を区別する | |
10 | 遊ぶことと祈ること | |
11 | 「もの」のやりとりと社会関係 | |
12 | 支配の仕組み | |
13 | 現代世界の成り立ちと国民国家の成立 | |
14 | 文明の衝突 | |
15 | グローバリゼーションとローカル社会 | |
16 | 定期試験期間 | |