【主題】
近年、わが国が抱えているさまざまな問題について、「国際法」という観点から勉強していきます。近隣諸国との領土問題、捕鯨やマグロ漁獲等をめぐる漁業問題、北朝鮮の核・ミサイル・日本人拉致問題等の安全保障・人権の問題、海洋におけるプラスチックごみによる悪影響といった環境問題などは、いずれもわが国だけで解決ができる性格のものではなく、国家間の関係を考慮して解決していかなければならない外交問題です。こうした外交問題を、国際法を通じて適切に解決していくための考え方について、受講者にプレゼンテーションをしてもらい、受講者同士の討論を通じて勉強していきます。
【指導方針概要】
本演習での最大の目標は、社会人として活動していくために必要な高度のプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を養成することにあります。授業では、レジュメの作成、発表、討論を繰り返していくことによって、プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力の向上をはかっていきます。
4年生には、ゼミでの学修の総まとめとして卒業論文の作成に取り組んでもらいます。
就職活動では、「大学で何をどのように勉強したか」「卒業論文のテーマは何か」などは必ずと言っていいほど面接で聞かれます。卒業論文の作成は2年間のゼミ活動、ひいては大学での4年間の学修の集大成となるものです。ゼミでは文献収集・購読、注の付け方を含めた論文の執筆まで1年間をかけて少しずつ進めていきますが、すべての作業が根気の要るたいへんな作業です。しかし、それらの過程を乗り越えてこそ得られる充実感もあります。受講者の皆さんには、卒業論文作成の意義を十分に理解して、作成に取り組んでもらいたいと思います。
本演習は、非対面授業を行う場合には、Microsoft Teamsのテレビ会議システムを利用します。詳しくは学期開始後にCCSで連絡します。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『基本国際法〔第3版〕』 杉原高嶺 有斐閣 2018年 『コンサイス条約集〔第2版〕』 位田隆一・最上敏樹〔編集代表〕 三省堂 2015年 ゼミではより専門性の高い学習をしていくので、条約集は必ず購入し、持参すること。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
評価については、授業中の発表や質疑応答のレベルを見つつ、卒業論文の完成度を含めて総合的に行います。