【主題】
労働法は、雇用の場において生じる様々な問題を規律する法分野です。労働法は「雇われて働く」ことに関係する法であり、アルバイトや就職した際に重要となる法領域です。
本演習は、「専門演習1」で習得した労働法の基礎知識や労働法的なものの考え方を踏まえて、各自が興味・関心のあるテーマを設定して報告及び議論を行います。また、「解雇の金銭解決制度を創設することの賛否」、「クラウドワーカーに労働法規を適用することの是非」、「公務員にも争議権を認めるべきか」などのテーマについて、立場を分けて議論を行います。
【指導方針概要】
<ゼミの進め方>
演習の進め方は、担当者が自ら選定したテーマについて報告を行い、その報告に対して質疑、議論をします。また、指定したテーマについて、賛成・反対など立場を分けてそれぞれの立場から担当者がプレゼンをした後、全員で議論をします。
<授業計画>
【春学期】
個人又はグループによるテーマ報告、指定したテーマについてのディベートを行います。
【秋学期】
春学期に引き続き、報告及びディベートを行います。
<その他>
社会保険労務士試験や労働基準監督官採用試験のような労働法を必要とする試験を受験することを考えている学生には、その都度対応したいと考えています。
今後の状況次第ではありますが、ゼミコンパの開催は、ゼミ生の希望を聞いた上で判断したいと思います。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『労働法の争点』 土田道夫・山川隆一編 有斐閣 2014 『労働判例百選〔第10版〕』 村中孝史・荒木尚志編 有斐閣 2022 受講に際しては、必ず六法を持参すること。
その他、授業中に適宜指示します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
<授業について>
大学におけるゼミは、論理的な表現力と批判的な読解力の向上を図ること、そしてそれらの能力をもとに自分の意見を発表することでプレゼン能力を鍛えること、すなわち「読み・書き・プレゼン能力」を身に着ける場であると考えています。そのためには、地道に勉強し続けることと毎回のゼミに出席して積極的に発言することが求められます。間違いを恐れずに発言をすることやどんな些細な疑問であっても質問することを心がけてください。
無断欠席や準備不足、ゼミにおいて発言をしない者に対しては厳しく対処するつもりです。
<成績評価>
評価は、出席状況、報告内容、発言など議論への参加の程度、ゼミ論文の完成度を総合的に考慮します。