【主題】
労働法は、雇用の場において生じる様々な問題を規律する法分野です。労働法は主に「雇われて働く」ことに関係する法であり、アルバイトや就職活動を含めた職業生活において重要となる法領域です。
本演習は、重要判例を素材として労働法の基本的な論点を検討することを通じて、日本の労働と法について理解を深めます。なお、ゼミ生の希望に応じて、社会保障法も取り扱います。
【指導方針概要】
<ゼミの進め方>
本演習は、教員が選定した重要判例について担当者が報告を行い、その報告に対して質疑、議論することを通じて、「日本の雇用と法」について考えます。報告は個人又はグループで行います。ただし、合同ゼミ(後述)に参加する場合には、1つの報告テーマを設定して全員で準備を行います。
<本演習の対象>
本演習では、春学期・秋学期ともに、重要判例を素材として「日本の雇用と法」について検討します。
なお、本演習は基本的には労働判例を扱いますが、ゼミ生の興味・関心に応じて社会保障法に関連する判例を検討対象とすることもあります。
<その他>
本演習はテキストや判例を検討することで労働法の研究をすることを目的としますが、社会保険労務士試験や労働基準監督官採用試験のような労働法を必要とする試験を受験することを考えている学生には、その都度対応したいと考えています。
2022年度及び2023年度は夏休み中に名古屋市内の大学と合同ゼミを実施しました。2024年度も合同ゼミを実施する可能性があります。また、今後の状況次第ではありますが、ゼミコンパなどのイベントもゼミ生の希望に応じて開催することを考えています。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『労働法の争点』 土田道夫・山川隆一 編 有斐閣 2014 『労働判例百選〔第10版〕』 村中孝史・荒木尚志 編 有斐閣 2022 『社会保障判例百選〔第5版〕』 岩村正彦 編 有斐閣 2016 受講に際しては、必ず六法を持参すること。
その他、授業中に適宜指示します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
<授業について>
大学におけるゼミは、論理的な表現力と批判的な読解力の向上を図ること、そしてそれらの能力をもとに自分の意見を発表することでプレゼン能力を鍛えること、すなわち「読み・書き・プレゼン能力」を身に着ける場であると考えています。そのためには、地道に勉強し続けることと毎回のゼミに出席して積極的に発言することが求められます。間違いを恐れずに発言をすることやどんな些細な疑問であっても質問することを心がけてください。
無断欠席や準備不足、ゼミにおいて発言をしない者に対しては厳しく対処するつもりです。
なお、講義科目である「労働法1・2」、「社会保障法」も併せて履修することが望まれます。
<成績評価>
評価は、出席状況、報告内容、発言など議論への参加の程度を総合的に考慮します。