名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限専門演習通年名古屋 43松本 浩司EK3101
5限専門演習通年名古屋 43松本 浩司EK3101

【授業情報】

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主題

(達成目標)
・論文執筆の基本的スキルを磨き、研究報告書を制作する
・行動経済学の基礎と本の読み方を学ぶ
・これからのビジネスパーソンに求められる「アート思考」を磨く

(担当教員について)
 教育学、とくに学習論を専門としています。学習論は、行動経済学とのつながりがあります。また、教育学の観点から、芸術(ファッション、美術、音楽、映画、マンガ、アニメなど)にも関心があります。他方で、教育や芸術は、経済学の観点からも考えることができます。(別途掲示・提示されるゼミポスターもご覧ください。)

※どなたでも受講できます(教職課程学生のためのゼミではありません)。



指導方針概要

(指導方針)
 私がゼミで大事にしていることは、ゼミ生相互に主体的に学ぶ雰囲気作り、卒業後の進路に関する指導、授業以外の雑談です。詳しくは、ゼミポスターを参照してください。

(主な授業内容)
●論文執筆の基本的スキルを磨き、研究報告書を制作する
 研究報告書(6000字以上)の提出が、4年次進級に必要です。4年次の卒業研究につながる、経済に関するテーマを各自で設定して執筆します(上記に述べた担当教員の関心に関連するテーマであれば、より深く指導することができます)。
 研究報告書の制作に使うスキルは、社会人になっても使えます。オンデマンド動画や自学自習で、いつでもどこでも何回でも学習できます。また、個人やグループでの課題にも取り組みます。具体的には、ノートの取り方、レポートの書き方、批判的思考、ものごとの構造の理解などを学びます。
 そのうえで、研究報告書として、スモールステップ方式で、4年次の卒業研究の土台となる材料を制作していきます。例えば、読んだ文献の記録を作ったり、専門用語の整理や、自分と同じ/異なる意見の文献に関する考察などのミニレポートを複数書いたりします。その研究報告書は、学生相互で添削し合います。また、4年ゼミ生から助言を受ける機会も設けます。

●行動経済学の基礎と本の読み方を学ぶ
 教科書の講読を通じて、行動経済学の基礎とともに、個人・グループワークによって本の読み方を学びます。
 行動経済学は、ものやお金のやりとりに現れる、人の内面(意思決定)や行動を明らかにしようとします。行動経済学を通じて人の内面について考えることは、就職してからも役立ちます。働くことは、他者を満足させることを通してその対価を得ることだからです。また、研究報告書に直接役立ててもよいでしょう。

●アート思考を磨く
 変化の激しい今日のビジネス界では、ロジカル(論理的)思考、デザイン思考、アート(芸術的)思考という3つの思考様式が必要だと考えられています。このうち、論理的思考は、大学教育全体で学びます。問題を解決するためのデザイン思考は、主にBIPプログラム(企業連携演習)や経済キャリア演習で学ぶことができます。残るアート思考を学ぶ場は、あまりありません。少なくとも、経済学部ではこのゼミだけだと思います。
 アート思考とは、芸術から触発される思考や芸術家特有の思考方法のことで、「0から1を生む思考様式」とも呼ばれます。科学者と同様に、芸術家も、表現する形式に違いがあるだけで、知を生みだしています。アート思考を学ぶことは、卒業研究にも役立つでしょう。
 具体的には、芸術作品の鑑賞を中心とした講義・ワークショップをします。高校までの芸術科目の成績や、芸術に関する能力の有無は、全く関係ありません。未知のものから学びたいという好奇心だけをもってきてください。

※上記の内容は、学生や感染症の状況によって変更することがあります。

(成績)
 成果物(研究報告書やレポートなど)、自学自習とその小テスト、ゼミへの貢献度や学習態度を評価します。

(備考)
・教職課程学生のためのゼミではありませんので、ゼミで教職に関する指導はしません。教職課程学生は、社会科教員に必要となる経済学などの専門知識を他のゼミで学ぶことを強く勧めます。
・近年喫煙者を採用しない企業が増えていること、また、受動喫煙を防止し、安全な学習環境を維持する観点から、禁煙を推進します。喫煙者で、本ゼミへの加入を希望する学生は、禁煙外来への通院などを通して、禁煙への努力を誓約していただきます。担当教員も積極的に支援します。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『予想どおりに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』 ダン・アリエリー ハヤカワ・ノンフィクション文庫 2008
行動経済学の書籍購読で使います。紙媒体が望ましいですが(ページ番号が異なり、グループワークの際に支障があるため)、3色以上のマーカー機能がついていれば、電子書籍でも構いません。
指定図書一覧

学生に対する希望事項

(期待する学生像:これからそうなりたいと考える学生を含む。どれかに合致すれば可)
・授業内外で、経験したことのない活動や課題に積極的に取り組める学生
・教員やゼミ生同士のコミュニケーションに積極的な学生
・ゼミ運営や学生同士の相互教育に貢献できる学生
・卒業後の目指すべき進路に向けて自分の能力を高めたいと努力する学生
・自ら設定した研究テーマを粘り強く深く探究できる学生
・担当教員と一緒に、芸術について興味をもって学べる学生

(選考方法)
下記の2段階で実施します。
●第1段階:応募時に入力する志望動機・自己PR
・志望動機は、上記「指導方針概要」に関連づけて、何を学びたいか、どのように成長したいのかを具体的に述べてください。
・自己PRでは、上記「担当教員が期待する学生像」に合致する学生をより高く評価しますが、それ以外の自分の長所を述べても構いません。どちらにおいても、根拠となる具体的なエピソードを添えて述べてください。
・成績不良の学生(2年次春学期終了時で40単位未満)については、その理由と今後の改善意欲を述べてください。成績不良のみを理由として不合格にはしませんが、改善の意気込みが感じられる必要があります。
●第2段階:CCSでの照会、あるいは面接
・第1段階で決められない場合に、対象学生のみに実施します。詳細は対象学生にCCSで連絡します。