名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限専門基礎演習通年名古屋 42松本 浩司EK2101
2限専門基礎演習通年名古屋 42松本 浩司EK2101

【授業情報】

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主題

(達成目標)
・大学で学ぶ意味を考え、計画や目標をもって2年次を過ごす
・効果的な学習スキルを身につける
・経済学の理論(概念や数式)を実際の経済現象と関連づけて理解する
・これからのビジネスパーソンに求められる「アート思考」を身につける

(担当教員について)
 教育学、とくに学習論を専門としています。学習論は、行動経済学とのつながりがあります。また、教育学の観点から、芸術(ファッション、美術、音楽、映画、マンガ、アニメなど)にも関心があります。他方で、教育や芸術は、経済学の観点からも考えることができます。(別途掲示・提示されるゼミポスターもご覧ください。)

※どなたでも受講できます(教職課程学生のためのゼミではありません)。



指導方針概要

(指導方針)
 私がゼミで大事にしていることは、ゼミ生相互に主体的に学ぶ雰囲気作り、卒業後の進路に関する指導、授業以外の雑談です。詳しくは、ゼミポスターを参照してください。

(主な授業内容)
●大学で学ぶ意味を考え、計画や目標をもって2年次を過ごす
 社会に貢献する自分へと成長するという目標をもって学ぶ学生が、最も意欲が高く成績が良いことが研究でわかっています。学ぶ意味や目標は、最終的には自分で見つけなければならないものですが、そのきっかけやヒントを提供することはできるでしょう。具体的には、1年次の振り返りと2年次の目標策定、目標の定期的な振り返り、学ぶ意味を考える映画鑑賞とグループ討論などをします。

●効果的な学習スキルを磨く
 効果的な学習スキルは、授業だけでなく、社会人になってからも使えます。オンデマンド形式の動画や自学自習を提供しますので、いつでもどこでも何回でも学習できます。また、動画に基づく課題に個人やグループで取り組みます。具体的には、ノートの取り方、レポートの書き方、批判的思考、ものごとの構造の理解、本に親しみをもつこと(学生同士で経済に関する本を紹介するビブリオバトル)を学びます。

●経済学の理論(概念や数式)を実際の経済現象と関連づける
 皆さんが経済学の授業で学んだ理論の意味がわからないのは、現実とのつながりが見えないときだと思います。でも、その理論や概念をつくった人は、現実を確かに観察していたはずです。ですから、授業で学んだ理論と実際の経済現象とをつなげることが大事です。例えば、経済に関するドキュメンタリー映画鑑賞や、経済学の理論を用いた物語(絵本)づくりに取り組みます。

●アート思考を学ぶ
 変化の激しい今日のビジネス界では、ロジカル(論理的)思考、デザイン思考、アート(芸術的)思考という3つの思考様式が必要だと考えられています。このうち、論理的思考は、大学教育全体で学びます。問題を解決するためのデザイン思考は、主にBIPプログラム(企業連携演習)や経済キャリア演習で学ぶことができます。残るアート思考を学ぶ場は、あまりありません。少なくとも、経済学部ではこのゼミだけだと思います。
 アート思考とは、芸術から触発される思考や芸術家特有の思考方法のことで、「0から1を生む思考様式」とも呼ばれます。科学者と同様に、芸術家も、表現する形式に違いがあるだけで、知を生みだしています。アート思考を学ぶことは、3・4年生での卒業研究にも役立つでしょう。
 具体的には、教科書の講読や、芸術作品の鑑賞を中心とした講義・ワークショップをします。高校までの芸術科目の成績や、芸術に関する能力の有無は、全く関係ありません。未知のものから学びたいという好奇心だけをもってきてください。

※上記の内容は、学生や感染症の状況によって変更することがあります。

(成績)
 レポートなどの成果物、自学自習とその小テスト、ゼミへの貢献度や学習態度を評価します。

(備考)
 近年喫煙者を採用しない企業が増えていること、また、受動喫煙を防止し、安全な学習環境を維持する観点から、禁煙を推進します。喫煙者で、本ゼミへの加入を希望する学生は、禁煙外来への通院などを通して、禁煙への努力を誓約していただきます。担当教員も積極的に支援します。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『〈問い〉から始めるアート思考(光文社新書)』 吉井仁実 光文社 2021
秋学期におけるアート思考の書籍購読で使います。紙媒体が望ましいですが(ページ番号が異なり、グループワークの際に支障があるため)、3色以上のマーカー機能がついていれば、電子書籍でも構いません。 また、年間で2本程度、映画視聴を題材とした活動をします。各自で有料のネット配信等で視聴することになります(200~300円程度/1本)。
指定図書一覧

学生に対する希望事項

(担当教員が期待する学生像:これからそうなりたいと考える学生を含む。どれかに合致すれば可)
・授業内外で、経験したことのない活動や課題に積極的に取り組める学生
・教員やゼミ生同士のコミュニケーションに積極的な学生
・ゼミ運営や学生同士の相互教育に貢献できる学生
・卒業後の目指すべき進路に向けて自分の能力を高めたいと努力する学生
・担当教員と一緒に、芸術について興味をもって学べる学生

(選考方法)
 下記の2段階で行います。

●第1段階:応募時に入力する志望動機・自己PR
・志望動機は、上記「指導方針概要」に関連づけて、何を学びたいか、どのように成長したいのかを具体的に述べてください。
・自己PRでは、上記「担当教員が期待する学生像」に合致する学生をより高く評価しますが、それ以外の自分の長所を述べても構いません。どちらにおいても、根拠となる具体的なエピソードを添えて述べてください。
・成績不良の学生(春学期12単位以下)については、その理由と今後の改善意欲を述べてください。成績不良のみを理由として不合格にはしませんが、改善の意気込みが感じられる必要があります。

●第2段階:CCSでの照会、あるいは面接
・第1段階で決められない場合に、対象学生のみに実施します。詳細は対象学生にCCSで連絡します。