【指導方針概要】
2年次までの学習で経済学の大枠に触れられたと思います.興味と理解が深まった人も,まだイマイチぴんとこない人もおられると思います.本演習では,経済学という学問と,社会における生活の関係を具体的に「よりいっそう」理解してもらうための場を提供したいと思います.
わたしの専門は環境経済学で,特に貧困・開発問題と環境問題の関係や,地球温暖化などを研究テーマにしています.したがって,それらに関心のある方は歓迎致します(特に卒業論文などで環境問題を扱いたいと思う人は,しっかりと指導することができると思います).しかし,この演習では,わたしの専門領域外であっても,別途さまざまなテーマを扱いたいと思います.
3年次の研究報告書、4年次の卒業論文のテーマはひとりひとりが自分で設定することになりますが、わたしのほうから扱うテーマに対する縛りはかけません。経済に関係していれば何でも構いません。過去の学生の研究テーマは、「人間の非合理性にかかわる実験」「日本とアメリカの球団経営の比較」「格差社会」「水問題」「地球温暖化」「ディズニーランドの経営モデル」「ゆるキャラの経済効果」「終活の経済学」「ふるさと納税の現状と課題」「合併する自治体としない自治体の違いは何?」など様々です。
3年次の導入として、まず経済学の基礎的概念(機会費用、サンクコスト、インセンティブ、比較優位、囚人のジレンマ、etc.)と最近話題になってきた行動経済学の概念(ヒューリスティクス、プロスペクト理論、フレーミング効果、etc.)について学習・復習し、その後の各自の研究に移っていきます。
ゼミは,プレゼン,グループディスカッション,皆さんに参加してもらうアンケート実験などを中心に進めたいと思います.「積極的な参加が条件です」.勉強とともに友達もたくさん作ってください.
なお、ゼミ内で一定程度の合意が取られれば,中部経済学学生コンソーシアムインターゼミ(愛知大、南山大、中京大、名古屋大、名市大、愛知学院大、富山大などからなるインゼミ、www.ceis.jpを参照)への参加、ゼミ合宿等、課外活動への参加も考えます(*コロナのことがあるので時と場合によりますが・・・).
ゼミポスターも参照してください(CCSで各ゼミの簡易ポスター開示の連絡があります)。
(扱うテーマは上記に限らず,おもしろそうなものを積極的に取り上げます.みなさんからリクエストがあれば,それも受け入れます)
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『ヤバい経済学』 スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー 東洋経済新報社 2007年 『0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる』 スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー ダイヤモンド社 2015年 『行動経済学の逆襲』 リチャード・セイラー 早川書房 2016年 『統計学が最強の学問である』 西内啓 ダイヤモンド社 2013年 購入を必須とするものではありません。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
積極的・協力的な学生さんを期待します.