名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限専門基礎演習通年名古屋 42児島 完二EK2101
2限専門基礎演習通年名古屋 42児島 完二EK2101

【授業情報】

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主題

経済学の学士力、および「社会人基礎力」の養成
1. 論文作成のためのICTの修得:テレワーク時代に対応したMS365の活用
2. コミュニケーション力の育成:実践的プレゼン技術、レポート作成のための日本語能力の向上
3. ソフトスキルの育成:メモを取る習慣の確立、計画立案と実施、目標達成の振り返りなど
4. 教育イベントへのチーム参加:名証株式投資コンテストなど



指導方針概要

 経済学部では4年ゼミでの卒業論文が必須です。しっかりとした卒業論文を書くには、経済学の基礎知識や調査方法(文献・数値データ)だけでなく、多様な能力が必要です。例えば、大学生レベルの日本語表現、相手へ正確に伝わるプレゼン技法、ゼミの仲間との協調・協働が求められます。さらに、進化する情報ツールをうまく使いこなして、効率的に作業を進める能力も大学時代に身につけておくべきでしょう。以上は、テレワーク時代に対応したビジネスパーソンとして不可欠な技能(社会人基礎力)でもあり、将来の就職活動に大きく影響します。また、就活直前に慌てて取り組んでも、すぐには身につきません。そこで、2年ゼミではこれらの基礎づくりをアクティブラーニングで行います。

 具体的な指導内容は、春学期において1年次の学修の振り返りを実施します。現時点での能力(タイピング・統計処理・メモ習慣など)を確認し、自分に不足している部分を補います。3ヵ月にわたるトレーニングを数値化して、自身の成長をチェックします。感覚でなくデータで説明する重要性を理解・体験します。

 自分の成長過程をPowerpointにまとめて、発表・ビデオ化します。指定のテキストを利用しながら、ビジネスレベルのスライド作成方法を習得します。ゼミではTeamsなどMS365(Word, Excel, Powerpoint, OneDrive, Sharepoint, Formsなど)を徹底的に活用し、ネット上のツールが自在に扱える社会人の育成を目指します。ゼミ生全員で助け合いながら、オンライン・オフラインのどちらでも適応できるような人材となることを目標にします。

 秋学期は、就職準備にも大いに役立つアクティブラーニングを実施します。名古屋証券取引所が主催する「名証株式投資コンテスト」のチーム戦に参加し、地元企業や金融の実際に触れます。日本経済や世界経済の動向が株価変動と深く関連していることを体験します。また、株式の仮想売買からキャピタルゲイン/ロスの疑似体験し、毎週、チームの投資成績を共有します。株式投資に必要な証券市場や金融の知識は、チームで調査・プレゼンしながら修得します。

 コンテストからの学びは、売買履歴や経済の動きをレポートにまとめる作業から振り返ります。レポート作成は、併せて日本語能力のトレーニング機会とします。基本的な日本語文章の書き方から始まり、適切な経済データを図表・グラフとして表現する方法、論理的なストーリー展開、文献の引用方法などを指導します。経済学部の2年生らしいレポートの水準まで引き上げます。このプロセスで、Wordの多彩な機能(図表番号・脚注・文書校正・変更履歴など)を使います。また、互いの文章をチェック(ダメだし)する作業で、各人の作文能力を養成します。これは就職活動のエントリーシートの書き方にも役立つ内容です。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『伝わるデザインの基本 増補改訂3版』 高橋佑磨, 片山なつ 技術評論社 2021
その他、推奨本は以下の通りです。 『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン』
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 ゼミナールでは自分を高めたいと思う「やる気」が重要で、事前のICTの技術・知識は不問です。高い志を持って、ゼミに臨んでください。ゼミの仲間で切磋琢磨することで、今の自分を変えることが可能です。自分を良い方向に変えたいという強い意志があれば、まず行動が変わります。1年間、皆と頑張り続けることで、良い習慣が身につくでしょう。さらに続ければ、自然と自分の性格となります。そうなれば、皆から信頼されて、自分の人生を好転させることができるでしょう。
 最も望ましいのは、「好奇心と情熱」を持っている学生です。これを持って持続して努力すれば、何でも達成できるでしょう。その意味で、課外活動としてインターンシップやボランティア、留学などの体験型学修を推奨します。