名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限専門演習通年名古屋 43黒田 知宏EK3101
5限専門演習通年名古屋 43黒田 知宏EK3101

【授業情報】

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主題

この経済演習は,3年次から4年次の2年間という長い期間にわたって行われます。
学生どうしや教員との間の信頼関係がとても大切です。

諸君が学ぶ経済学を使って、現実に起こっている出来事を解釈し意見をまとめることが出来るようになるのが目標です。

卒業論文が4年間の学習の集大成となるためには,3年次のゼミでどれだけの専門知識を積み重ねるか,ということが大切になります.

また,社会へ出る直前の時期として人間的にも成長することが求められます.



指導方針概要

大テーマ:国際経済学、グローバリゼーション
イベント:中部経済学インターゼミ(3年),経済学部卒業研究発表会(4年)、夏合宿、食事会(不定期)
特色:夏合宿(コロナ禍では中止していました)

専門演習では、国際経済学の知識を使って議論可能な様々なグローバルな問題を扱います。

現実社会の変化に合わせて、国際経済学も日々発展してきているため,最新の国際経済学の内容にも触れる必要がある。

●自由貿易の促進は日本経済にどうして必要なのか
●派遣切りや救済措置で何かと注目される製造業の職はサービス業よりも大事なのかどうか
●外国へのアウトソーシングの増加は日本経済の繁栄にとって脅威なのか
●関税などの対外政策で日本の雇用を守る事は出来るのか
●経常収支の黒字は赤字よりも良いことなのか
●公正な(フェアー;Fair)貿易と自由な(フリー;Free)貿易の違いは
●グローバル化は貧しい国にとって良くないものなのか
●新しい技術(ロボットやAI)の発展は労働者の雇用を妨げるか

といった内容のうち,ひとつでもしっかりとした答を出せるように学んでもらう.

そこで経済演習では、春季は国際経済学のに関する極めて平易な書籍または素材を選び、輪読する。
過去のテキストは Russell Robertsによる"Choice: A Fable of Free Trade"を採用した。
2023年は、世界貿易機関(WTO)のホームページから様々な資料をダウンロードして、4つのグループに分かれて調査・報告を行いました。

輪読は以下のルールで進めます。
(1)ゼミの総人数に応じて、1グループ当たり3~4人のグループに分かれる。
(2)指定されたメンバーは担当箇所をレジュメにまとめ、報告する。
(3)報告担当でないグループは、コメンテーターとして報告内容を要約した上で質問をする。
(4)報告準備不足、遅刻や無断欠席の責任はグループで追ってもらう。

夏休み以降は通商白書など国際経済に関係ある書物、時事問題の解釈を行い、各自、自分の研究テーマを探しながら,プロジェクトの完成を目指します。

また,東海圏の8大学のゼミが参加する「中部経済学インターゼミ」に参加し,他大学のゼミを混じえて報告し,交流することもできます(参加は任意)



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『The Choice: A fable of free trade and protectionism』 Russell Roberts MIT Press 2010
教員が指示した場合を除き、購入する必要はありません。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

『ゼミの学生に望む事』
成績よりも【やる気や人物】を重視して採用します。CCS申し込み画面で、わかりやすく説明してください。
私の指導の仕方は他のゼミよりも厳しいです.決して楽なゼミではありません.
下級生が上級生に気を遣う,上級生が下級生におせっかいする,企業はそういう事ができる人材を必要としています.

経済学の知識以外にも報告・発表の仕方を特に重視し,人間として成長したい学生を求めます.

時事トピックについては、ときには英文サイトを使うこともありますが、英語力は問いません。
努力次第でどうにでもなります。
これまでのゼミ生には3年次からパシフィック大(長期),コンケン大(中期),コー大(中期、長期)などに留学した学生がいます。
2023年度は3名(うち2名は2年から3年にかけて)、2022年は4名が中長期留学しています。

ゼミに応募するにあたり、友人と相談して同時に申し込む場合には、誰と一緒なのかを明記してください。
参考までに、女子比率を明記しておくと、2023年度は16名のゼミ生のうち12名が女子でした。(2022年度は女子は2名、2021年度は女子は4名でした)