【主題】
この演習は,1年間を通して行われます。
諸君が学ぶ経済学をさらにもう一歩進め、現実に起こっている出来事を解釈し意見をまとめることが出来るようになるのが目標です。
担当者は2017年から2018年にかけて1年間英国のノッティンガム大学で在外研究に従事した経験があります。日本の外から見ないとわからない世界があると感じました。
学生諸君も、できるだけ早い時期に日本だけに留まらずに幅広い視野を広げておく必要があります。
この演習でも、できるだけグローバルな話題をたくさん扱いたいと思います。
【指導方針概要】
指導教員の専門分野は国際経済学ですが、2年次の専門基礎演習では、どの分野の専門演習(3年次)でも役に立つように、応用ミクロ経済学の内容を学びます。
現実社会の変化に合わせて、ミクロ経済学も日々発展してきているため,通常の講義ではカバーされない最新の内容にも触れる必要があります。
例えば、
●インセンティブが欠けると困る?
●合理的な選択とは?
●交渉を有利に進めるには?
●先手と後手はどちらのほうが有利か?
●人間はどこまで合理的か?
といった内容のうち,ひとつでもしっかりとした答を出せるように学んでもらいます.
春季はゲーム理論(ライバルとの駆け引きゲーム)の考え方を教員と学生が対話・ディスカッションする形で身につけていきます。
どちらかというと、ロボットやAIのように正確で間違いなく損得判断のできるプレイヤーを想定して、駆け引きを学びます。
もしかしたら、人間味がなく現実離れしているなと感じるかもしれません。
秋学期以降はと行動経済学(人間の素直な感情や行動に基づいた経済学)に関する極めて平易な書籍を選び、グループで勉強します。
春学期のゲーム理論が人間離れしている冷たい(?)学問だとすれば、秋学期の行動経済学は、人間の素直な行動に基づいた経済学といえます。
感情にも左右されるし、ときには冷静な判断ができなくなる人間を観察します。
秋学期のグループ活動は大体以下の通りです。
(1)ゼミの総人数に応じて、1グループ当たり3~4人のグループに分かれる。
(2)指定されたメンバーは担当箇所をレジュメにまとめ、報告する。
(3)報告担当でないグループは、コメンテーターとして報告内容を要約した上で質問をする。
(4)報告準備不足、遅刻や無断欠席の責任はグループで負ってもらう。
春と秋で対照的な経済学を学ぶことで、理論の大切さ・実証や実験の大切さがわかると思います。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | テキストを使用する場合には、ゼミの中で学生と相談して決めます。
Amazonのkindle版のテキストを採用することもあります。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
『ゼミの学生に望む事』
成績よりも【やる気や人物】を重視して採用します。CCSから申し込むときに、やる気をわかりやすく説明してください。
経済学の知識以外にも報告・発表の仕方を特に重視し,社会人になる前に人間として成長したい学生を求めます.
英語圏への留学を考えている学生の相談に乗ります。英語力は努力次第でどうにでもなります。
これまでのゼミ生にはアラスカ大(長期)、パシフィック大(長期),コンケン大(中期),コー大(中期、長期)などに留学した学生が多数います。
もしも友人と相談して一緒に応募する場合には、誰と一緒に申し込んだのかを明記してください。