【主題】
社会で問われる思考やスキルの習得とパーソナルファイナンスの学習を通した金融リテラシーの習得
【指導方針概要】
このゼミの大きな目標は以下の3つです:
①卒業研究・卒業論文の執筆(すべてのゼミで共通に実施)
②就職活動の準備(大抵のゼミで実施)
②パーソナルファイナンスを学び、金融リテラシーを高める(このゼミの特徴)
①卒業研究・卒業論文の執筆
3年生と4年生は、いよいよ大学生活の集大成でもある卒業研究・卒論執筆がメインとなります。
各自研究テーマを定めて研究を進め、3年次は6000字の研究報告書を執筆し、4年次は12000字の卒業論文を執筆します。
なお、教員には専門分野があり、教員の専門と関連するようなテーマを選択する方が、効率の良い指導が受けられると思います。
私の専門分野はパーソナルファイナンス(個人金融)であり、下記のようなテーマを専門に研究しています。
・NISA等の株式や投資信託等の投資行動
・金融リテラシーや金融教育
・住宅ローン
・遺産動機(子供に住宅や財産を残すこと)
・長期優良住宅
・リバースモーゲージ(高齢者の持家を活用した金融商品)
・新築、中古住宅の選択
・金融ジェロントロジー(高齢者の金融行動の検証)
こういったことに興味のある人は、一緒に研究をしていきましょう!
②就職活動の準備
3年ゼミでは卒業研究と研究報告書の執筆を進めながら、適宜、就職活動を念頭に、グループディスカッションや集団面接の練習などを行います。
また、4年次は、今度はみなさんが3年生(後輩)に就活の感想を伝えたり、就活指導を行ったりします。
③パーソナルファイナンスを学び、金融リテラシーを高める
人生100年時代と言われ、私達は老後引退してから20~30年は生きる時代にいます。
将来的には「仕事の引退」という概念は無くなり、体が動く限り働かざるを得ない状況ですが、老化により心身が衰えれば、現役時代のように働くことにも限界があり、いずれは十分とは言えない公的年金と、老後2000万円という言葉にあるように自己資金で長い老後を送ることになります。
みなさんは若い時からこつこつとお金を貯めていくことが問われていますが、低金利や物価上昇を背景に預貯金だけで貯めていくのは極めて効率が悪いというか非常にリスクのある行動です。
株式や投資信託などに投資する方が損するかもしれないので、その方がリスクなのでは?
と思うかもしれませんが、それは短期的に見た場合であり、
投資信託等を20年以上運用すれば、支出金額を下回ることは無く、
さらに預貯金と比較して運用益は2倍以上の差が出ることが、過去のデータを用いて実証されています。
従って、1番賢い方法は、いざという時のために預貯金を貯めながら、
並行して20年以上運用するという意気込みで株式や投資信託に投資することです。
ですが、どうやって株式や投資信託を始めるの?
どれに投資したら良いの?
など、わからないことばかりでしょう。
また、NISA(ニーサ)とかiDeCo(イデコ)とか聞くけど、
使った方が良いの?など、世の中には様々な制度もあります。
また、資産形成は預貯金や投資だけではなく、事故や自然災害等から金銭的に身を守るリスクヘッジという観点から保険に入ることや、日々の決算手段としてクレジットカードやコード決済の使い分けなども考えていかなければいけません。
みなさんは、卒業まで残り2年です。社会に出て必要な最低限の金融知識を身に付けることを目標として、レクチャー形式ではなく、ディスカッションやプレゼンを通して楽しくパーソナルファイナンスを学びたいと思います。
なお、株式や投資信託等についての議論もありますが、資産形成に興味あるけど、投資は絶対やらない!という考えの人もウエルカムです。
社会に出てどのように資産形成をしていくのかは個人の選択です。
但し、様々な金融商品があることを知らずに預貯金だけで貯めていくのと、知った上で預貯金だけを選択するのでは大きな違いです。
運用方法を押し付けるものではなく、みなさんの前にはどのような選択肢があるのかについてきちんとした知識を持ち、社会に出てから、みなさん個人の考えにあった資産形成ができるように、手助けになればと思います。
最後に、3年次と4年次のゼミは、卒業研究や就職活動を共にして卒業する貴重な仲間になります。
ゼミナールの主体は学生であるため、みなさんのやりたいことを取り入れながら進めていきたいと思います。
1つのチームとして仲間を尊重し、チームメンバーとして責任感のある人を希望します。
みんなで一緒に卒業研究と就職活動をがんばっていきましょう!
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 適宜講義中に提示しますが、テキストを購入することはありません。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
このゼミナールはレクチャー形式(教員の話を聞く)というスタイルではなく、ディスカッションやプレゼンを通して学習するスタイルですので、必ず講義中に発言や議論する機会があります。
他人とのコミュニケーションは苦手とか、みんなの前で話したりプレゼンするのは面倒といった人には向いていないかもしれません。
(コミュニケーションが苦手でも、そういった機会を増やして克服したい人は歓迎です)
他人の意見を尊重し、自分の意見を伝えたり、議論することができる人を希望します。