【講義概要】
「教育学」とは、教職課程のみでなく、その時代や状況に合わせた適切な教育全般を追究する学問です。そもそも教育とは何か?子どもたちが健やかに成長するにはどう導いていくべきなのか?過去の事例・事象なども対象とし、学校だけでなく、家庭内での教育や企業での人材教育、政策としての教育なども含まれます。
教育学において必要なのは、教育現場での実態や教育の歴史だけではなく、人間と社会という枠組みでの理解が必要です。そのため、文化学や社会学、心理学などの他分野や映画や演劇などを鑑賞し分析することも、人間を理解するうえで重要なことだと考えられます。
本講義では、教育学をもとに生活拠点や各方面での活発な教育論議や対話を中心に、現代的課題を追究していきたいと思います。 DP【思考力・判断力・表現力】
*教員の実務経験: 小学校教諭・学校カウンセラー、ガイダンスカウンセラー
*実務をいかした教育内容
小学校教諭、管理職及び学校カウンセラー、ガイダンスカウンセラーとして、様々関わってきたケースや事例経験に基づいて、児童・生徒の実態や現場に即した保護者対応や専門機関との連携など,実務経験を基に解説する。また、講義を基に、教育現場にそった今日的な課題について討議し、プレゼンテーション能力を高め、実効性のある教員養成のための基本的な指導法の確立を目指すことができるようにする。
【学習到達目標】
・教育とは何かについて理解し、自分の考えを発表することができる。
・多様な教育課題について議論し、解決能力を身につけることができる。
・教材の設計・開発・評価の方法を理解し、その方法論を習得することができる。
【履修上の注意】
本講義では、教師という立場のみでなく、将来様々な形で、教育という行為に携わることを想定し、多方面から思考、判断し、主体的に考えを表現しながら対話的に教育についての考えを深めていきたい。
【事前準備学習】
今日的な教育課題について、マスメディアの報道等を通じて最新の情報を得るようにすることが望ましい。
講義のグループワークやディスカッションのための事前準備や講義資料の着実な習得のためのレポート作成等
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | なし(資料は適宜配布する)
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参考書 | 「教育学のすすめ」 水内宏 一藝社
「来るべき時代の教育と教育学のために」 安彦忠彦 教育出版
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
受講意欲・態度(20%)課題に関する提出物(40%)まとめと省察(40%)を、到達目標の達成度に基づき総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1 ガイダンス 授業の進め方 「教育とは何か」 | |
2 | 2 人はなぜ学ばなければならないのか | |
3 | 3 教育学の歴史的変遷と授業設計理論 | |
4 | 4 資質・能力の育成と学習指導要領 | |
5 | 5 カリキュラムをデザインする基礎知識 | |
6 | 6 「教えること」から「学ぶこと」へのパラダイム転換 | |
7 | 7 教師に求められる資質・能力 | |
8 | 8 児童生徒の理解の方法と指導 | |
9 | 9 生徒指導・進路指導 | |
10 | 10 学校評価の基本的な考え | |
11 | 11 授業づくりの構成要素とICTの活用 | |
12 | 12 教育の現代的課題(不登校) | |
13 | 13 教育の現代的課題(いじめ問題) | |
14 | 14 教育の現代的課題(発達障害) | |
15 | 15 カリキュラム・マネジメントの意義と考え方 | |
16 | 16 定期試験期間 | |