【主題】
この演習は、日本や世界の「歴史と文化」を「国際的」視野から考察するゼミです。日本や世界の各地域(ローカル)の歴史・文化を、それ単体ではなく、世界史の広がり(グローバル)のなかで考えます。
【指導方針概要】
日本や世界各地の「歴史と文化」は、それ単独ではなく、周辺諸国・諸地域をはじめとする世界各地の「歴史と文化」との接触のなかで育まれてきました。「国際文化」を考えるうえで、諸国・諸地域の相互交流やネットワーク、相互影響の考察は欠かせません。現代の複雑な国際関係を理解するためにも、過去の人々の交流の歴史と文明・文化の伝播の在り方についての正確な理解が必要です。この演習では、単一の国内の歴史・文化ではなく、つながりをもって展開する諸国・諸地域の相互交流の観点から、「歴史と文化」を世界史の広がりのなかで分析し考察します。
【演習内容】
・先行研究を講読する
・過去の人々が残した文字史料(古文書「こもんじょ」など)を分析する
・過去の人々が残した遺跡・遺物を分析する
・歴史と文化の現地・現場を調査(フィールドワーク)する
【フィールドワーク候補地】
・アイヌ文化(北海道地域の歴史と文化)
・名古屋城下町跡、岐阜城(東海、愛知・岐阜・三重地域の歴史と文化)
・琉球グスク、首里城(南西諸島、沖縄地域の歴史と文化)
・日本との関わりのあった諸外国(中国、韓国、東南アジア諸国、ポルトガル、オランダ等)
・その他、学生が調査を希望する地域をゼミで訪ね、現地の「歴史と文化」の調査を行います
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『新しい世界史へ―地球市民のための構想―』 羽田正 岩波書店 2011 『アジアのなかの戦国大名』 鹿毛敏夫 吉川弘文館 2015 『世界航路へ誘う港市―長崎・平戸―』 川口洋平 新泉社 2007 『海のシルクロード』 辛島昇 集英社 2000 『世界史の中の戦国大名』 鹿毛敏夫 講談社 2023 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
毎週1回の演習参加に加えて、プレゼンテーション、ディスカッション、フィールドワーク(2泊3日程度)への意欲的な取り組みを評価します。