名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限専門基礎演習通年名古屋 42野尻 洋平GD2101
2限専門基礎演習通年名古屋 42野尻 洋平GD2101

【授業情報】

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主題

 法律(法学)でも、お金(経済学)でも、こころ(心理学)でもなく、人と人との関係(社会学)について学ぶ。



指導方針概要

 春学期は、ふたつのことを目標とします。ひとつは、社会学の基本的な用語である「規範」「価値」「行為」といった概念について、グループワークをとおして理解を深め、使いこなせるようになることです。基本用語がふだんの会話のなかで無意識のうちに、違和感なく出てくるようになると、おのずと社会学的なものの見方や考え方が身についてくるはずです。

 もうひとつは、社会学系の文献を全員で講読し、社会学の「問いの立て方」の特徴や「目の付けどころ」などについて学ぶことです。講読する文献は、ゼミ生から読みたいものを提案してもらい、そのなかからいくつかえらんで読んでいきます。担当教員は、メディア・コミュニケーション(テレビ、広告、SNS、映像、音楽など)や情報社会といった分野を得意としますが、講読する文献について特定の分野やテーマを指定することはありません。

 実際にこれまで読んできた(ゼミ生が提案してきた)文献は多様です。テーマの限定はほとんどなく、社会学ではないこともあります。ただしその場合でも、指導教員からのコメントは「社会学なら(たぶん)こう考える(はず)」といったものになります。参考までに、これまでゼミで取り上げた本(の一部)を以下に挙げます。

  ・藤田結子他編,2017,『ファッションで社会学する』有斐閣.
  ・森真一,2014,『友だちは永遠じゃない』筑摩書房.
  ・辻泉他編,2018,『メディア社会論』有斐閣.
  ・宇野常寛,2020,『遅いインターネット』
  ・竹内一郎,2005,『人は見た目が9割』新潮社.
  ・金子勇,2020,『「抜け殻家族」が生む児童虐待』ミネルヴァ書房.
  ・宮入恭平,2019,『ライブカルチャーの教科書』青弓社.
  ・M.サンデル,2011,『これから「正義」の話をしよう』早川書房.
  ・五十嵐太郎編,2009,『ヤンキー文化論序説』河出書房新社.

 秋学期は、ゼミ生みずから研究テーマを設定して調査報告をします。秋学期の前半では、いくつかのグループに分かれて、共同研究をおこないます。グループごとに研究テーマを決め、それについて先行研究や新聞記事、統計資料などを調べて、最終的な成果報告をします。研究テーマによっては、必要に応じて(簡単な)インタビュー調査を実施し、一次資料=オリジナルデータの収集・分析を経験します。

 秋学期の後半は、現代社会演習1(3年ゼミ)や、その先の現代社会演習2あるいは卒業研究(4年ゼミ)につなげていくことを念頭に、ゼミ生それぞれが個人で取り組んでいく研究テーマを探ります。ただし、秋学期前半の共同研究で、問いを深く掘り下げることができた場合は、個人での研究報告は実施しないことがあります。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト教科書等の購入はありません。必要な教材や資料等は、教員が準備し配布します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 指導方針に関連して、本ゼミ参加および単位認定の前提を以下に記します。

 第一に、対象は何でもよいので、自分が「調べたいこと」「明らかにしてみたいこと」をふだんから意識して探してください。何らかの趣味を持つ人は、それを研究テーマにしてもかまいません。

 第二に、春、秋学期を通じて数回程度、文献報告や研究報告をしてもらいます。報告担当の回に無断で欠席をすると、ゼミ生全員に迷惑をかけることになります。体調不良などで欠席が予想されるときは前もって連絡をするなど、大人として常識的な対応を求めます。

 第三に、演習という本科目の性質上、半期あたり4回以上の欠席で単位認定不可とします。その他、受講態度が著しく悪い場合(連絡しても返信しない、大幅な遅刻が頻繁にある、ひと言も発言しないなど)や、ゼミ全体の運営に支障をきたす(報告担当回に無断で欠席する、他のゼミ生を誹謗中傷するなど)と教員が判断した場合も、単位認定不可とします。

 その他、友人同士で応募する際など、志望理由欄にその旨の明記があれば、選考時にできる限り考慮します。