名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限現代社会演習1通年名古屋 43榎澤 幸広GD3101
5限現代社会演習1通年名古屋 43榎澤 幸広GD3101

【授業情報】

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主題

【現代社会をふか~く理解するために調査能力を身につけましょう!】

①社会人として必要な能力ですので、プレゼンテーションの機会を数多く設けます(対面・オンラインのプレゼン能力を磨いてもらいます!)。
②よりよいプレゼンテーションができるようにするために、えのさわ流の事前情報収集手法を伝授します。
③多角的な情報収集を行えるように、資料館や公共施設も含む、現場調査にも行きたいと思います。
④担当者は本学では珍しい離島研究者なので、東海地域の離島調査に一緒に行こうと思います。
⑤研究報告書で扱うテーマは参加者に自由に選択してもらいます(無論、いくらでも相談に乗ります)。
⑥就活にも役立てられるように、東海地域のダイバーシティ&インクルージョン推進企業や自治体の調査を行い、場合によっては、関連イベントに参加するかもしれません。
⑦担当者は法学が専門ですが、別にこれに囚われる必要なく、「自分を変えたい人」や「自分を磨きたい人」などどなたでも参加してもらってかまいません!



指導方針概要

<ゼミで行なうこと>
 就職活動時や社会に出た時に必要な能力をおおざっぱに整理するならば、プレゼンテーション能力、そして調査能力だと考えられます。
 そこで、プレゼンテーションの機会も大切にしながらも、内容の濃~いよりよい発表をするためには準備段階である情報収集(下調べ)や現地調査が重要ですので、この演習では特にこれらに重きを置き、参加者のこれらの能力を徹底的に磨きたいと思います。

<なぜ調査能力が必要なのか?>
 僕は長年、裁判を傍聴したり、離島や差別を受けてきたマイノリティの人々に会い、聞き取り調査を行なったり、現地で資料を収集したりしてきました。その際、いつも気づかされるのは、現地に行く前に行なった下調べ(関連本、新聞やネット情報など)だけではその事例の一側面だけしか把握することができないということでした。
 例えば、「高知県大川村という山奥の村が過疎で大変なことになっている」なんて情報を受け、現地に行ってみると、村の人口数はここ5年400人とほとんど変わっていなかったり、ここ10年で67人もの移住者がいたり、各家庭に通信整備がされていたり、村民皆が村づくりについて一生懸命考え行動していたり・・・。
 このような話を聞くと、悲観的なイメージを持つと思われる「過疎」という言葉でこの村のイメージを捉えることがいかに正しくないか理解してもらえたかと思います。
 でも、事前に下調べをしなかったらこういうことにも気づかなかったかもしれません。

<ゼミで扱うテーマや行うこと>
 このゼミで取り扱うテーマは参加者に自由に選択してもらおうと考えています。僕が今まで研究してきた内容は、人権問題(言語、民族、男女や性的マイノリティなど)、家族関係(児童虐待や遺産相続など)、地方自治(過疎化地域や離島の振興など)、憲法や政治問題(憲法改正の議論も含む)など幅広いので、それらから選んでもらっても構いません。
 といっても、いきなり調査したいことや卒論のためのテーマを決めるのは難しいかもしれませんので、前期の前半はこちらから課題を出そうと思います。例えば、「自分の好きなこと」、「2年生までの講義で興味がわいたテーマ」、「気になるニュース」など。
 これらのテーマについて、下調べしてもらったり、プレゼンや議論をしてもらった上で、方向性を随時話し合って決めていけたらと思います。

<課外学習>
 調べた内容が本物かどうか見極めるためにも、資料館や裁判所など何かしらの現場に行きたいとも思っております(今後の状況によっては、オンライン・フィールドワークを実施予定)。僕は本学でも珍しい「離島」の調査研究者でもあるので、例えば、東海地域の離島調査に1回は皆で行こうと考えております。過去のゼミでは愛知県の離島の一つである日間賀島で美味しいものを食べつつ色々な人と話す日帰り調査を実施しましたし、映画の舞台にもなった三重県鳥羽市の神島、島の若者たちが寝食を共にする寝屋子制度が残っている鳥羽市の答志島に行きました。無論、離島でなくても構わないので、皆で相談して決めたいと思います。

<就職相談>
 3年生は就職について考えなければならない時期が近づいてきますので、個別の就職相談、エントリーシートの書き方、面接対応などもちょくちょく行う予定です。

<D&I推進企業や自治体との関わり>
 これはゼミ生と行うか、行う場合どの程度行うか初回に相談して決めたいと思いますが、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進企業や自治体の取り組みの調査やインタビューを一緒に行ったり、関連イベントに参加するかもしれません。2022年度はDiversityEXPO2022に参加しました(https://divercity-expo.com/)。ちなみに、D&I推進企業とは、性的マイノリティ、外国籍の人、障害ある人、女性などの属性を持つ社員ひとりひとりの個性や状況もふまえ、社員みんなが一緒に自分らしく働けるように工夫している企業のことを指します。2023年度はインターネットインフラ整備の会社と連携しております。

※COC地域志向科目



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト-テキストは、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

・「法律や政治に関心がある」、「時事問題に関心がある」という人のみならず、「今の自分を変えたい」、「プレゼン能力や調査能力を磨きたい」、「モノの見方を一面的ではなく多面的に深く見れるようにしたい」といった方はぜひ参加してみて下さい。

・ただし、相手の意見を聞こうとしない人、ゼミの妨害をする人(例えば、ゼミと関係ないことをおしゃべりする人や寝る人)、遅刻・無断欠席が当然の人は参加しないで下さい。

・第一回目は今後の方針について細かく決めますので、必ず参加して下さい。

・ちゃんとノルマをこなしてくれれば、僕が今まで身につけた秘伝のスキル!?を惜しまずに伝えようと思いますので、半年後には上記の能力がかなり身に付いていること間違いなしです。