名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限現代社会演習1通年名古屋 43江口 忍GD3101
5限現代社会演習1通年名古屋 43江口 忍GD3101

【授業情報】

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主題

 2024年度の3年江口ゼミのテーマは、「都市分析の方法と発展戦略の考え方を修得する」です。

 春学期は、国の地域経済分析システム「RESAS」や、フリーマッピングソフト「MANDARA」などを使い、データに基づいた都市分析のスキルを身に付けます。秋学期は、企業が経営戦略の策定に用いるSWOT分析の基本を学んだ後、ゼミ生が一つの都市を選び、そこの職員になったつもりで具体的な発展戦略を考えます。また1年間を通してさまざまな機会を提供し、ゼミ生の就職力向上を目指します。

 2年ゼミはフィールドワーク中心でしたが、3年ゼミではパソコンに向き合う時間が増えます。3年ゼミで学ぶ都市分析の手法や都市の発展戦略の立て方は実践的で、民間に就職しても公務員になっても役立つはずです。

 江口ゼミは、先輩たちが、ゼミのモットーである「自分で考え、自分で動く」を実践してきた結果、学内ではアクティブなゼミと認識されるようになりました。ですが、関東・関西の大学の有名ゼミと比べると足元にも及びません。今のレベルに満足せず、「名古屋学院大学」という壁を超えた、質の高いゼミを目指して欲しいと思います。



指導方針概要

 江口ゼミでは、「自分で考え、自分で動く」をモットーに掲げ、全ての学年でゼミ生の自主性を重視しています。

 ゼミの運営は、教員の指示を待つのではなく、ゼミ生自身が主体的に進めます。ゼミ生には、部活・サークル、インカレ活動、ボランティア、社会体験インターンシップ、留学、各種SAなどに積極的に参加することを期待します。受け身の学生はこのゼミには向きません。

 江口ゼミでは、どの学年も、ゼミ生の希望する進路の実現を意識した指導をします。大企業に入りたい人、公務員になりたい人、自分に合った職業を見つけたい人など、それぞれ目標は違っても、最後に笑って卒業させたいと思っています。

 江口ゼミは、ゼミ生がゼミのホームページやTwitter、インスタグラムを運営していたり、サブゼミという学生主体で行う自主ゼミがあったり、学年が異なるゼミ生と縦のつながりを持っていたりなど、他のゼミとは違う点がいくつもあります。

 2021年度からは新たにゼミをブランディングするプロジェクトを始めました。卒業して社会に出ると、皆さんの多くは自社の商品やサービスを売る仕事に就きます。公務員も自分の市町村を売り込んで、住んでもらったり、遊びに来てもらったり、企業に進出してもらったりするのが大事な仕事です。そうした仕事にはブランディングやマーケティングの知識が必要です。このプロジェクトでは、ブランディングやマーケティングの視点から、ゼミという「商品」の中身や見せ方を学生が考え、実践します。また、2023年度は岐阜県本巣市根尾地区にある温泉施設、道の駅、公園等からなる「NEO桜交流ランド」の再生事業にも関わっています。このように江口ゼミでは授業以外にさまざまな活動の場があります。こうした授業外の活動は自由参加です。
 
 江口ゼミでは学年の壁がないのが特徴です。LINEには各学年のグループ以外に全学年のグループがあり、学年が違うゼミ生同士が繋がっています。ゼミ生が縦でつながる利点は、江口ゼミに入ればわかるはずです。

 この他の特徴として、「新聞発表」があります。江口ゼミでは毎回授業のはじめに2,3名を選び、新聞記事を使って発表をしてもらい、他の学生は、発表者に質問や意見を投げかけます。発表者と他の学生が言葉のキャッチボールをすることで、発表力や質問力が向上し、就活での個人面接、グループ面接、グループディスカッションの力が育ちます。

 新聞発表があるため、3年以上のゼミ生は新聞を購読する必要があります。就活には新聞購読が必須ですし、私は新聞を読む習慣のない学生をゼミ卒業生としての「質」を保証して送り出すことができません。経済的事情で購読が困難な学生もいるかもしれませんが、中日新聞なら一人暮らしの学生は朝刊が月2000円で購読できます。ただ、どうしても購読が困難という人は、大学の図書館で新聞を読むという方法も認めます。

 江口ゼミは、良くいえば活発、悪くいえば”めんどくさい”ゼミです。大学生活を楽に過ごし、適当に就職して卒業すればいいと思う学生には向きません。応募にあたっては、「なぜ江口ゼミに入りたいのか」「自分は江口ゼミに向いているか」をよく考えてください。意欲ある皆さんの応募をお待ちしています。

 2024年度に予定している主なメニューは次の通りです (今後変わる可能性があります)

<春学期>
・地域経済分析システム「RESAS」を使った都市の特徴の捉え方
・データマッピングソフト「MANDARA」を使った都市比較
・キャリセンでは教えない実践的「ガクチカ・自己PRの書き方」
・インターン先で埋もれない「グループワーク、グループディスカッションのやり方」
・4年ゼミ生との就活トーク
・リニア時代の名古屋の発展戦略
・伝わるプレゼン(ビジネスプレゼンテーションスキル)
・都市分析プレゼンテーション

<秋学期>
・ゼミ説明会準備
・フェルミ推定の実践
・4年ゼミ生との就活・卒論トーク
・中部国際空港フィールドワーク
・戦略プラットフォーム「SWOT分析」の基本を学ぶ
・都市発展戦略プレゼンテーション
・卒論テーマ発表会

<授業外活動>
・ホームページ、Twitter、質問箱、インスタの運営
・ブランディングプロジェクト(ブランディングとマーケティングについての勉強と実践)
・本巣根尾プロジェクト
・ゼミ説明会の企画・実施
・全学年ゼミ生・卒業生合同バーベキュー
・読書課題(年4冊程度で大きな負担にはならないはず)

(以下はゼミ生が希望する場合)
・ゼミ旅行
・企業や自治体とのコラボ活動
・他大学との合同ゼミ
 など



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト-テキストは、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

<学生への希望事項>

 江口ゼミに応募する学生は次の点を承知しておいてください。

・各学期に正当な理由のない欠席が4回に達すると失格になります。
・原則として新聞を購読してください。新聞購読は入ゼミの条件です。どうしても購読できない人は事前に私の了承を得て、大学の図書館等で読むという方法も認めます。
・年に1,2回、休日を使ってフィールドワークを行います。日程は3か月ほど前にはお知らせします。
・年に4冊程度読書課題が出ます(難しい本ではありません)。
・ゼミ生は、部活・サークル、インカレ活動、ボランティア、社会体験インターンシップ、留学、各種のSAなどに積極的に参加してください。

<ゼミ選考について>

・ゼミ選考は能力より「適性」を重視します。
・出身ゼミに関わらずオープンに選考します。(現在の江口ゼミ生を優遇することはありません)
・GPAは一応見ますが重視はしません。
・ゼミのメインテーマへの関心はそれほど強くなくても構いません。
・選考はグループ面接と応募書面(志望動機と自己PR)で行います。
・グループ面接にはゼミの上級生が面接官として加わることがあります。
・選考ではグループ面接を重視しますが、応募書面も大事なので、伝えたいことをしっかり書いてください。