【主題】
西村ゼミでは、視覚表象を通して、文学や歴史との関連性を見たり、ジェンダー観を考察していったりします。視覚表象とは
絵画、写真、イラスト、カリカチュア、映像 などのことです。こうしたテーマについての講義を中心としますが、一方で、ゼミ生の皆さんはどの国のことでもよいので、興味あることについて情報収集を行い、深めていって、発表してもらいま。グループでも探求するテーマを考えて、発表してもらいます。その他、日経新聞や英字新聞から記事を読むこともあります。就活を見据え、また、教養を深め、趣味を広げ、日本及び海外の状況や文化について把握するためです。卒業までのことだけではなく、長い人生を見据えて、英語を通してより広く深い世界を知り、充実した人生にしてもらうためのゼミです。
【指導方針概要】
1.(1)本演習で焦点を当てるのは・・・
時代としては、19世紀から20世紀で、主に私の専門であるイギリス、ヴィクトリア朝の文化を中心として、
時にはアメリカや他の国についても言及します。
国民投票でEUからの脱退を表明したイギリス、現在では多くの移民が住み、多民族国家の様相を示し、
様々な問題を抱えています。現代の問題はいきなり生まれたのではなく、過去からの負の遺産なのです。
しかし、多くの素晴らしい遺産もヴィクトリア朝から受け継いでおり、ヴィクトリア朝研究はイギリスの他のどの時代よりも、 日本でも人気があり、活発です。
ゼミ生はイギリスに限らず、日本のことでもよいですし、興味あることからテーマを選べます。その後、徐々に他の国との比較や時代の比較をするとよいです。
(2)焦点を絞った後は視野を広げる
テーマを絞ることには利点があります。あまりにも大きな枠組みからばかり論じると、いつまでたっても、序論にすぎない、何についても詳しくないということになりかねないからです。 焦点を絞ることでより深く調べて、探求することができます。
その一方で、時には比較する、移住、戦争、植民地主義といった観点から考察する、現代事情との比較をする、現代に通じるテーマについて考察するなどもゼミで行います。
2.演習内容
(1) 個別の調べ学習+グループ学習の流れ+プレゼン
グループのテーマと個別のテーマを分けてもよいですし、
グループのテーマを細分化してことを自分のテーマとしてもよいです。
調べたことについて、分析、他の国や他の時代と比較したり、
独自の観点からコメント、それらをとりまとめたものを提出
修正候補コメント入り原稿が返却される
修正後、修正原稿をもとにパワーポイントの作成、提出
みんなの前で発表
(2) スピーチ
スピーチをしてもらうこともあります。テーマはその都度指定する。
フォーマットに基づき、事前に原稿を書いて提出
(3) 講義・演習(20~30分)
内容と英語表現に関する小テスト(10~20分程度)があることもあります
(4) スピーチ原稿作成とパワーポイント作成の指導、文献の探し方、レポート作成についての指導
その他イギリス関連情報(年中行事など)、日本の新聞記事を読むなど。
3.ゼミに対する姿勢・出欠について
発言はなるべく前向きな建設的なものになるよう意識すること。
欠席するときは事前に報告すること。
報告なく続けて欠席をしたり、嘘をついたり、私語、居眠りなど目に余る場合、減点の対象となります。
反省文を書いてもらうこともあります。
欠席すると、それだけ卒業研究に大きく影響が出ますので、毎回出席が望ましいです。
病気など事情があって欠席する場合もトータル4回を超えて欠席しないように。
4.卒業論文を視野に入れて
最終的には8000-12000字程度の論文(日本語)と英語の概要(A4、1枚程度)を書いてもらいます。
適宜レポートを書いて提出してもらいます。
そのうえで、さらにゼミを通して分析して、論じる力をつけます。
個人の活動や自分たちのグループ活動に力を入れるとともに、人の発表をよく聴き、魅力と「問題点」を掘り下げ、
独自の観点から論じれるようになりましょう。
その他: ゼミは教員と学生とで協力してよいものになるよう努力して作り上げるものです。
モチベーション維持に努めましょう。
熱心に取り組めば取り組むほど、手ごたえを感じるでしょう。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | -テキストは、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
ゼミを通して、学生の皆さんが、英語力を伸ばすのはもちろんですが、深い教養を身につけてもらえたらと願っています。読書が好きで、文学に魅力を感じる人、その背景である文化や歴史について調べ、考えることに興味がある人は大歓迎です。基本的な読解力、表現力、忍耐力がものを言います。そうした能力に自信がある人はもちろんのこと、今は自信がなくても、努力して自分の能力を伸ばしたいと思っている人は歓迎します。