【講義概要】
財務管理の目的は会計を活用することである。
本講義では、以下の基礎知識の習得も目指す。
①財務的意思決定の基礎となる諸概念と財務分析の習得
②投資決定と資本調達にかかわる意思決定のために投資価値の評価と資本調達の方法等を習得。
③利益配分にかかわる意思決定のために配当政策、自社株買い、およびコーポレート・ガバナンス等を習得。
基礎知識を理解したうえで実際のデータを用いて企業財務のケーススタディを行う。
【学習到達目標】
学習到達目標が以下のとおりである。
①財務分析が理解できる。
②財務分析を活用して企業活動の意思決定が理解できる。
③ケーススタディを通して企業活動の意思決定を受講者自らが実践できる。
【履修上の注意】
①講義の内容が財務会計やコーポレートファイナンスに関連しているため理解を深めるために参考書を活用して自身が弱い部分は補完していただくことを進める。
②課題はCCSのレポート(200から400字)のところへ提出してください。
③本講義は教室での対面授業で実施予定。
【事前準備学習】
・日ごろから「日本経済新聞」や「週刊ダイアモンド」「週刊東洋経済」といった経済紙等は読むことを推奨。
・講義の前に必ず教科書で講義する部分は一読しておくこと。
・講義後、講義の復習は参考書を活用して理解を深めて自身の言葉で伝えることができるようにすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『スタートアップ財務管理と会計』 藤井則彦・藤井博義・威知謙豪 中央経済社 2020年4月 教科書「スタートアップ財務管理と会計」のレジメでポイントの絞り込みを行いながら講義は進める予定。 |
参考書 | 『企業価値評価』 鈴木一功 ダイアモンド社 2018年10月 『道具としてのファイナンス』 石野雄一 日本実業出版社 2022年8月 『「知識ゼロ」の人のための 超ざっくり分かるファイナンス』 石野雄一 光文社 2022年6月 『実況!ビジネス力養成講義ファインナンス』 石野雄一 日本経済新聞出版社 2021年6月 『ゼロからわかるファイナンス思考』 朝倉祐介 KODANSHA 2022年4月 『会計思考を使ってビジネス戦略・部分析ができる本』 小嶋辰緒 翔泳社 2020年9月 『会計の地図』 近藤哲朗、沖山誠 ダイアモンド社 2021年6月 ①コーポレートファイナンスの理解は「ゼロからわかるファイナンス思考」、「「知識ゼロ」の人のための超ざっくり分かるファイナンス」を参考書として一読することを推奨。
②財務会計/税務分析の理解は「会計思考を使ってビジネス戦略・部分析ができる本」「会計の地図」を参考書として活用することを推奨します。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・講義でのレポート2回提出と定期試験で総合評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | スタートアップ/財務管理と会計 | |
2 | 財務諸表分析(財務3表の見方) | |
3 | 財務諸表分析(経営分析の理解) | |
4 | 利益管理(利益計画の見方) | |
5 | 原価管理(管理会計の理解) | |
6 | 資金管理(資金繰りの分析) | |
7 | 資金管理(資金運用の分析) | |
8 | 資本運用(DCFの理解) | |
9 | 資本運用(キャッシュ・フローの理解) | |
10 | 資本調達(金融調達の理解) | |
11 | 総合資本コスト(資本政策と資本コストの考え方) | |
12 | ファイナンシャル・レバレッジ(お金の借り方/返し方) | |
13 | 配当政策(ペイアウト政策と企業価値) | |
14 | 資本構成(企業価値の見方) | |
15 | ケーススタディ(事例) | |
16 | 定期試験期間 | |