【講義概要】
本講義の目的は、①経済学の理論的な基礎を学ぶこと。②現実の先進国経済の実態を理論に基づいて理解できるようになること。の二つとする。
講義の前半では、経済学の理論的な側面に触れる。すなわち、経済学という学問が、それぞれどのような考え方をして、理論を展開しているのかを、ミクロ経済学、マクロ経済学に分けて取り上げる。
後半では、より現実的な経済のテーマに触れる。具体的には、グローバリゼーション、先進国経済の多様性、イノベーション、所得格差等について、現実のデータと理論を交えながら解説する。
【学習到達目標】
1.ニュースや新聞に出てくる、基本的な経済用語が理解出来るようになること。
2.経済に関する図やグラフの意味を理解出来るようになること。
3.経済学の根本的な発想やロジックを理解できるようになること。
4.現代社会の経済的課題を理解し、考える力の基礎を身につけること。
【履修上の注意】
私語や、他の受講者の学習を妨げる行為は厳禁。
【事前準備学習】
受講前になすべき要件は特にありません。
ただし、日常的に、国内外の経済に関するニュースに、少しでも興味、関心を持っておくことをオススメします。
また、簡単な新書でも良いので、読書をする習慣をつけておくことも、加えてオススメしておきます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『現代経済学入門 ミクロ経済学 (第3版)』 西村和雄 岩波書店 2011 『マクロ経済学入門』 中谷巌 日本経済新聞出版社 2007年 『グローバリゼーション〈新版〉』 マンフレッド・F・スティーガー(著)、櫻井公人、櫻井純理、高嶋正晴(訳) 岩波書店 2010年 『比較政治経済学』 新川敏光、井戸正伸、宮本太郎、眞柄秀子 有斐閣アルマ 2004年 『制度でわかる世界の経済―制度的調整の政治経済学』 宇仁宏幸・厳成男・藤田真哉(編集) ナカニシヤ出版 2020年 『現代経済学: ゲーム理論・行動経済学・制度論』 瀧澤弘和 中央公論新社 2018年 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験60%、平常点40%
試験は資料持ち込み不可、ただし、試験問題の例題を事前に提示し、本番は一部同様の問題を出題する。
平常点は、授業の履修態度、出席状況、ミニッツペーパーの提出状況などから総合的に判断する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション:経済学の基本的な考え方ー経済学とは何の学問か? | |
2 | ミクロ経済学:基本的発想(効用と利潤、方法論的個人主義) | |
3 | ミクロ経済学:需要、供給 | |
4 | ミクロ経済学:消費者余剰、生産者余剰、社会的厚生 | |
5 | ミクロ経済学:まとめ | |
6 | マクロ経済学:合成の誤謬、GDPと三面等価 | |
7 | マクロ経済学:消費、投資、政府支出、貿易 | |
8 | マクロ経済学:金融市場 | |
9 | マクロ経済学:物価変動(インフレ、デフレ) | |
10 | マクロ経済学:まとめ | |
11 | 現代社会の経済を考える:グローバリゼーションとは何か | |
12 | 現代社会の経済を考える:グローバリゼーション(映像を見て考える) | |
13 | 現代社会の経済を考える:先進国経済の多様性 | |
14 | 現代社会の経済を考える:各国の産業、イノベーション | |
15 | 全体の振り返り | |
16 | 定期試験期間 | |